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北海道大学 2019年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

atは実数で,aは1以上とする。
座標平面上の3点O(0,0)A(a,a1)P(t,t2+1)を頂点とする三角形の
重心Gの座標を(X,Y)とする。

(1) XYを,atを用いて表せ。

(2) a=1とする。tが実数全体を動くとき,Gの軌跡を求め,座標平面上に図示せよ。

(3) aが1以上の実数全体を,tが実数全体を動くとき,Gが通過する範囲を座標平面上に図示せよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式関数 軌跡、範囲評価、場合分け

方針

重心公式から X,Ya,t で表す。(2)は a=1 として t=3X1 を消去すれば放物線になる。(3)では a=3Xt と消去し、条件 a1t3X1 と読む。固定した X に対して Y=t2t+3X3 の最小値を、頂点 t=12 が許されるかどうかで場合分けする。

解答

(1)
3点 O(0,0),A(a,a1),P(t,t2+1) の重心が G(X,Y) であるから X=0+a+t3=a+t3 であり、Y=0+(a1)+(t2+1)3=a+t23 である。したがって X=a+t3,Y=a+t23 である。

(2) a=1 のとき X=1+t3,Y=1+t23 である。t=3X1 を代入すると Y=1+(3X1)23 である。t は実数全体を動くので、X も実数全体を動く。したがって軌跡は Y=1+(3X1)23 で表される放物線全体である。これは下に凸で、頂点は (13,13) である。

(3)
(1)より a=3Xt である。条件 a13Xt1 すなわち t3X1 である。また Y=a+t23=3Xt+t23=t2t+3X3 である。

ここで X を固定して、t3X1 のもとで Y の最小値を調べる。二次式 t2t+3X=(t12)2+3X14 の頂点は t=12 である。 X12 のときは 123X1 であり、t=12 が許される。したがって Y3X143=X112 である。 X<12 のときは 3X1<12 であり、許される範囲 t3X1 では二次式は右端 t=3X1 で最小となる。したがって Y(3X1)2(3X1)+3X3=3X22X+23 である。

以上より、G が通過する範囲は{Y3X22X+23(X<12),YX112(X12)である。図示すると、X<12 では放物線 Y=3X22X+23 の上側、X12 では直線 Y=X112 の上側であり、2つの境界は X=12 でつながる。

別解

解法2(固定したXでaを最小化する)

方針

t=3Xa と消去し、固定した X に対して Ya1 の二次関数とみなす。頂点が許容範囲に入るかを X=1/2 で場合分けする。

解答

(1)

重心公式よりX=a+t3,Y=a+t23.(2)

a=1 なら t=3X1 だからY=1+(3X1)23(XR).頂点 (1/3,1/3) の放物線全体である。

(3)

t=3XaY に代入するとY=a+(3Xa)23=(a3X+1/2)2+3X1/43.固定した X に対し、a1 のもとで右辺の最小値を求める。

X1/2 なら頂点 a=3X1/2 が許されるのでYX112.X<1/2 なら頂点は a<1 にあり、a1 では a=1 のとき最小となる。よってY1+(3X1)23=3X22X+23.したがって通過範囲は{Y3X22X+23(X<12),YX112(X12)である。

総評

難度6、目安時間18分。2変数 a,t が動く通過範囲は、X を固定して Y の下限を求めると整理しやすい。条件 a1t3X1 に変換するところが核心である。X=12 を境に、二次式の頂点 t=12 が許されるかどうかが変わるため、ここで場合分けが必要になる。図示では境界線だけでなく、その上側全体であることを明示したい。

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出典: 北海道大学 2019年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。