過去問データベース 過去問を探す

北海道大学 2019年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

を正の実数とする。複素数平面上に,点を中心とする半径の円がある。ただし,は原点を通らないものとする。点が円上を動くとき,点の描く図形をとする。

(1) は円であることを示せ。さらに,の中心と半径をで表せ。

(2) が一致するとき,の中心は実軸上または虚軸上にあることを示せ。

出典:北海道大学 2019年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

解法1(複素数の円の方程式を使う)

と書ける。 なので を代入し、 を2乗して の円の方程式に整理する。原点を通らない条件から であり、2次の係数で割って中心と半径を読む。(2)は、円が一致するなら半径と中心が一致するので、 または の場合に分けて、 または を導く。

解法2(実部・虚部の座標で平方完成する)

とおき、 の実部・虚部を円の方程式へ代入する。実座標の円の標準形に直して中心と半径を読み、円の一致条件を座標ごとに比較する。

解答

解法1(複素数の円の方程式を使う)

(1)

の方程式は である。 だから であり、これを代入すると である。両辺に を掛けて を得る。両辺を2乗すると であり、整理して となる。

ここで、円 は原点を通らないので である。したがって とおくと、 である。方程式を で割ると

である。これは

と書ける。よって は円であり、その中心は 半径は である。

(2)

が一致するとする。半径が等しいので である。 より である。すなわち である。 のとき、中心が一致する条件は である。したがって は実数であり、中心は実軸上にある。 のとき、中心が一致する条件は である。したがって は純虚数であり、中心は虚軸上にある。

以上より、 ならば、円 の中心 は実軸上または虚軸上にあることが示された。

解法2(実部・虚部の座標で平方完成する)

(1)

とおく。 だから

すなわち とすれば

の方程式

へ代入し、 を掛けて整理すると

とおく。原点が 上にないので である。平方完成により

よって中心と半径はそれぞれ

(2)

なら半径の一致から である。

のとき、中心

の比較から となり、 は実軸上にある。

のときは同じ比較から となり、 は虚軸上にある。したがって題意が示された。

北海道大学 2019年度 後期 第3問の図1