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熊本大学 2017年度 前期文系数学 第2問

n5以上の自然数とする.赤玉3個と白玉7個が入っている袋から玉を1個取り出し,色を確認してからもとに戻すという試行をn回行う.以下の問いに答えよ.

(問1)
n回目に3度目の赤玉が出る確率を求めよ.

(問2)
2度以上連続することなく3度赤玉が出る確率を求めよ.

(問3)
n回目に3度目の赤玉が出たとき,2度以上連続することなく3度赤玉が出ている条件付き確率を求めよ.

(編注)2022年札幌医科大学前期で改変して活用

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

確率場合の数 数え上げ、条件付き確率、場合分け

方針

赤玉の出る確率をp=310,白玉の出る確率をq=710とする。(問1)は最初のn1回に赤がちょうど2回出て,最後が赤である事象を数える。(問2)は隣り合わない3個の位置の選び方を数える。(問3)は(問1)を条件に,最後の赤と連続しないようにn1回目が白になる位置条件を数える。

解答

(問1)
赤玉の出る確率を p=310,白玉の出る確率を q=710 とする。n回目に3度目の赤玉が出るには,最初のn1回に赤玉がちょうど2回出て,n回目に赤玉が出ればよい。したがって求める確率はn1C2p3qn3=n1C2(310)3(710)n3である。

(問2)
n回のうち赤玉が出る3回の位置を,隣り合わないように選ぶ。n個の位置から隣り合わない3個を選ぶ方法はn2C3通りである。よって求める確率はn2C3(310)3(710)n3である。

(問3)
事象 A を「n回目に3度目の赤玉が出る」とする。A のもとでは,最初のn1回のうち赤玉が出る位置を2個選ぶので,その選び方は n1C2 通りである。

さらに赤玉が連続しないためには,n1回目は白玉であり,最初のn2回の中で赤玉が出る2個の位置が隣り合わなければよい。この選び方はn3C2通りである。各位置の出方の確率因子は同じなので,求める条件付き確率はn3C2n1C2=(n3)(n4)(n1)(n2)である。

別解

解法2

方針

赤が連続しない並びを,白玉の間にできる隙間へ赤玉を置く方法で数える。条件付き確率では最後が赤であることを固定して,同じ隙間法を用いる。

解答

(問1)
赤をR,白をWと書く。n回目が3回目のRであるには,最初のn1箇所からRの位置を2個選べばよい。したがってn1C2(310)3(710)n3である。

(問2)
まずn3個のWを並べると,その前後と間にn2個の隙間ができる。Rが連続しないためには,異なる3個の隙間にRを1個ずつ置けばよい。よって並びはn2C3通りであり,確率はn2C3(310)3(710)n3である。

(問3)
n回目が3回目の赤」である並びは,最初のn1箇所から赤の位置を2個選ぶのでn1C2通りである。

さらに赤が連続しないならn1回目は白である。最初のn2回には赤2個,白n4個があり,白を並べたときのn3個の隙間から2個を選ぶので,有利な並びはn3C2通りである。したがって条件付き確率はn3C2n1C2=(n3)(n4)(n1)(n2)である。

総評

難度5,計算量4。想定時間は12分程度。確率そのものより,赤玉の位置を正しく数える問題である。(問3)では条件付き確率の分母を(問1)の位置数 n1C2 とし,n1回目が白でなければならない点を落とさないことが重要である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。

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出典: 熊本大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。