方針
共有点の座標は三次方程式で決まり,常にを根にもつ。二次因子の判別式と重なりを調べて共有点が2個になるを決める。を代入して2つの共有点との接線を求め,接線同士の交点を境に積分区間を分けて面積を計算する。
解答
(問1)
共有点の座標はを満たす。整理するとであり,である。
二次方程式 の判別式を とするとである。また がこの二次方程式の根にもなるのはより, だから のときである。
共有点が個になるには,二次方程式が重解をもち,その重解が と異なればよい。 より であるが, では重解が と一致する。したがってである。
(問2)
のときである。共有点の座標は であるからである。 の導関数は であるから,接線はである。 と の交点は である。
求める面積は, では と の差, では と の差を積分すればよい。したがってである。
別解
解法2
方針
共有点方程式を一次因子と二次因子に分け,根の重なりを集合として数える。面積は各境界の差を先に平方・一次式へ因数分解してから積分する。
解答
(問1)
共有点の条件はである。二次因子の判別式はであり,が二次因子の根になる条件はである。
異なる共有点が2個になるには,二次因子が重解をもち,その重解がと異なればよい。からを得るが,ではすべての根がに重なる。したがってである。
(問2)
のときで,共有点はである。の接線はで,その交点の座標はである。
境界の差はと簡単に表せる。したがってである。
総評
難度7,計算量7。想定時間は25分程度。(問1)は三次式の因数分解後,判別式だけでなく と二次因子の根が重なる場合を確認する必要がある。(問2)は囲まれた領域の上端が途中で変わるため,積分区間を と に分けることが主な採点ポイントである。位置づけは差がつく難問であり,前半を確保したうえで時間次第では後半を見送り候補にする。