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熊本大学 2020年度 前期数学② 第4問

正の実数 t に対し、座標平面上の2点F(t,0),F(3t,0)からの距離の和が 22t である点 P の軌跡を C とする。また、直線 y=x1 とする。次の問いに答えよ。

(1) C が相異なる2つの共有点をもつような t の範囲を求めよ。

(2) t が (1) の範囲を動くとき、C の2共有点および原点 O を頂点とする三角形の面積の最大値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

図形と方程式関数 軌跡判別式微分による最大最小座標設定

方針

焦点の中点と距離和から楕円の中心・長半径・短半径を求める。直線を代入して得る二次方程式の判別式で(1)を処理し、(2)では2解の差を三角形の面積に結び付ける。

解答

焦点の中点は (2t,0)、焦点間距離の半分は t である。長半径は 2t だから、短半径は(2t)2t2=t.したがって楕円 C(x2t)22t2+y2t2=1.(1)

y=x1 を楕円へ代入し、分母を払うと3x2(4t+4)x+2t2+2=0.相異なる2共有点をもつ条件は判別式が正であることだから、Δ=(4t+4)212(2t2+2)=8(t2+4t1)>0.よって23<t<2+3.(2)

2共有点をP1=(x1,x11),P2=(x2,x21)とする。原点と作る三角形の面積 SS=12x1(x21)x2(x11)=12x2x1.二次方程式の2解の差からx2x1=Δ3=223t2+4t1.したがってS(t)=23t2+4t1=233(t2)2.これは t=2 で最大となり、maxS=63.

別解

解法2(楕円を単位円へ変換する)

方針

X=(x2t)/(2t), Y=y/t により楕円を単位円へ移す。直線と円が2点で交わる条件を、円の中心から直線までの距離で求める。面積は元の座標で2解の差を使う。

解答

(1)

座標変換X=x2t2t,Y=ytにより、楕円は単位円X2+Y2=1となる。直線 y=x1Y=2X+21tすなわち2XY+21t=0となる。単位円と相異なる2点で交わる条件は、原点からこの直線までの距離が1未満であることだから、21/t3<1.t>0 に注意して整理すると23<1t<2+3.両端の逆数が互いに入れ替わり、23<t<2+3を得る。

(2)

元の座標で共有点の x 座標は3x2(4t+4)x+2t2+2=0の2解である。判別式は 8(t2+4t1) だから、解の差と原点を含む三角形の面積はS(t)=128(t2+4t1)3=233(t2)2.よって t=2 のときmaxS=63.

総評

難度6、目安時間22分。距離和は 2a=22t、焦点間の半分は c=t なので、b2=a2c2=t2 となる。判別式の係数整理と、三角形の面積が2解の差の半分になる行列式計算が要点である。範囲の端では接するだけなので不等号は厳密に < とする。

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出典: 熊本大学 2020年度 前期 数学②(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。