方針
共有点の x 座標を求める方程式を作り,(x−1)(x2−2p)=0 と因数分解する。x=1 と x2=2p から得られる実数解の個数を p<0,p=0,p>0 と重なりの場合で分類する。
解答
(問2)
共有点の x 座標はx2+2px−2p=x3を満たす。これはx3−x2−2px+2p=0すなわち(x−1)(x2−2p)=0である。
p<0 のとき,x2=2p は実数解をもたないので共有点は 1 個である。p=0 のとき,解は x=1,0 であり,共有点はちょうど 2 個である。p>0 のとき,x=1,±2p が得られる。これがちょうど 2 個の異なる値になるのは,2p=1 のとき,すなわち p=21 のときである。
以上より,求める値はp=0, 21である。
別解
解法2
方針
共有点が2個になるとき、交点方程式の三次式には重解がある。因数ごとの重なりを調べ、p=0 では x=0、p=1/2 では x=1 が接点になることを図でも確認する。
解答
共有点方程式をFp(x)=x3−x2−2px+2p=(x−1)(x2−2p)と書く。異なる共有点がちょうど2個であるには、三次方程式 Fp(x)=0 が二つの異なる実数解をもち、その一方が重解でなければならない。
x2−2p 自身が重解をもつのは p=0 のときで、この場合F0(x)=x2(x−1)だから共有点の x 座標は 0,1 である。
一方、一次因子と二次因子が同じ解をもつには12−2p=0であればよい。したがって p=1/2 であり、F1/2(x)=(x−1)2(x+1)となるから共有点の x 座標は −1,1 である。よってp=0,p=21である。
総評
難度3,計算量3。想定時間は7分程度。共有点の個数を実数解の個数へ移し、固定解 x=1 と二次因子の解を分類するのが基本である。別解では『異なる実数解が2個の三次方程式は重解をもつ』と捉え、p=0 の x=0 と p=1/2 の x=1 が接点になることを可視化した。二つの場合の一方を落とさないことが採点上の要点である。
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出典: 熊本大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。