方針
(1) で平方剰余を確定する。(2) では方程式を5で見て 、続いて も5の倍数になることを示し、同じ議論を無限に反復できる矛盾を導く。
解答
(1)
を5で割った余りを とすると、その平方の余りは順にである。したがってである。
(2)
自然数解が存在すると仮定する。方程式を5を法として見ると(1) より、左辺の候補は 、右辺の候補は である。共通するのは0だけなので と置くととなり、 だから である。よって元の式を25で割るととなり、 も自然数解である。この操作を繰り返すと は任意の で割り切れることになり、正の自然数であることに反する。したがって
別解
解法2(最小の解を選ぶ)
方針
平方剰余の結論を使い、自然数解があれば3成分がすべて5の倍数になることを示す。 が最小の解を選ぶと、5で割った新しい解の第3成分がさらに小さくなり矛盾する。
解答
(1) だから、平方剰余は だけである。
(2)
自然数解のうち が最小のものを取る。 と平方剰余を比較すると、 は5の倍数である。 を代入した式から も5の倍数である。そこで とすればしかし であり、 はより小さい自然数解となる。これは の最小性に反するので、自然数解は存在しない。
総評
難度5、目安時間15分。数学②第1問と同じ方程式だが、医学科用の数学③では『全変数が5の倍数』を独立小問にせず、(2) の証明中に組み込む構成である。平方剰余の比較から を先に5の倍数とし、代入後に を処理する順序を守る。