方針
まず小さい を調べ, から解 を得る。 では を下から で評価し, より大きいことを示して解がないことを証明する。
解答
(問1)
とするとである。したがって求める組の一つはである。
(問2)
まず のとき,方程式はとなり,成り立たない。
次に のとき,である。整理するとであり,正の整数解は である。
最後に とする。 であるから, は の範囲で少なくとも までは増加し,である。よってである。一方, よりである。 ではであるから, となる。したがって では解はない。
以上より,条件を満たす正の整数の組はに限られる。
別解
解法2(固定した変数について差分で単調増加を示す方法)
方針
を直接処理する。 では
を定め、初期値 と
差分 を別々に示す。
解答
(問1)とすればよって が1組の解である。
(問2)
では となり不可能である。 ではしたがって正の整数解は だけである。
以下 , としとおく。まず二項係数は中央へ向かって増えるのでよってまたPascalの関係から だからしたがって は で増加する。
ゆえに では常にであり解はない。以上より唯一の組は
総評
難度6,計算量5。想定時間は16分程度。小さい の処理と, の一括評価を分けるのが自然である。組合せ数が急に大きくなることを で下から押さえ, と比べるのが証明の核心である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。 熊本大学2022年度資料20頁(数学①②③解答原稿12頁・医系問題解答8頁)と独立本文を照合し、結論・設問対応・計算過程を再確認した。