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熊本大学 2022年度 前期文系数学 第1問

座標空間の6
A(2,0,0),B(0,3,0),C(0,0,1),
D(3,1,56),E(8,4,13),F(5,3,12)
について,以下の問いに答えよ.
(問1) 3A,B,Cは一直線上にないこと,および3D,E,Fは一直線上にないことを示せ.
(問2) 3A,B,Cを通る平面と,3D,E,Fを通る平面の交わりとして得られる直線をlとする.l上の点を1つと,lと平行なベクトルを1つ求めよ.

難易度4/ 10計算量5/ 10目安14

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定文字消去

方針

3点が一直線上にないことは,2本の方向ベクトルが比例しないことで示す。各平面の方程式を求め,連立して交線を媒介変数表示する。

解答

(問1)AB=(2,3,0),AC=(2,0,1)であり,この2つのベクトルは比例しない。したがって A,B,C は一直線上にない。

またDE=(5,5,76),DF=(2,4,13)である。第1成分と第2成分の比が一致しないので,この2つのベクトルも比例しない。したがって D,E,F は一直線上にない。

(問2)
A,B,C を通る平面は,切片の形からx2+y3+z=1すなわち3x+2y+6z=6である。D,E,F を通る平面は,法線ベクトルとして (9,2,30) をとれるので9x2y+30z=54である。この2式を連立する。z=s とおくとx=53s,y=3s92である。例えば s=1 とすると,交線上の点として(2,3,1)を得る。また,s2 だけ増やすと座標の変化は(6,3,2)である。したがって,l 上の点の一つは (2,3,1)l と平行なベクトルの一つは (6,3,2) である。

別解

解法2(外積で2平面の法線と交線方向を求める方法)

方針

2本の方向ベクトルの外積が零ベクトルでないことから非共線性を示す。
その外積を各平面の法線とし、2法線の外積から交線方向を直接得る。

解答

(問1)AB=(2,3,0),AC=(2,0,1)だからAB×AC=(3,2,6)0.よって A,B,C は一直線上にない。同様にDE=(5,5,76),DF=(2,4,13)であり、DE×DF=(3,23,10)0なので、D,E,F も一直線上にない。

(問2)
上の外積から、2平面の法線ベクトルをn1=(3,2,6),n2=(9,2,30)ととれる。したがって平面方程式は3x+2y+6z=6,9x2y+30z=54.交線に平行なベクトルは両法線に垂直だからn1×n2=(72,36,24)=12(6,3,2).また、2平面の式に z=1 を代入すると x=2,y=3 を得る。
よって、例えば(2,3,1),(6,3,2)がそれぞれ l 上の点、l に平行なベクトルである。

総評

難度4,計算量5。想定時間は14分程度。空間ベクトルと平面方程式の基本処理である。一直線上にないことを比例関係で示し,交線では連立方程式の媒介変数表示を最後まで整理する必要がある。位置づけは必答の得点源であり,途中計算を丁寧に残して確実に取り切りたい。 熊本大学2022年度資料20頁(数学①②③解答原稿12頁・医系問題解答8頁)と独立本文を照合し、結論・設問対応・計算過程を再確認した。

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出典: 熊本大学 2022年度 前期数学 教育,医(看護学専攻)学部 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。