方針
隣接差 を導入すると となる。差の符号と大きさが交互に減少することから,(問1)の範囲評価と,奇数番目・偶数番目の単調性および大小関係を示す。
解答
(問1)とおく。漸化式よりである。 であるからである。したがってである。 のとき,この交代和は より大きく より小さい。よってである。
(問2)
, とする。上で求めた を用いるとまたである。さらに は上で示した。したがってがすべての自然数 について成り立つ。
別解
解法2(特性方程式から一般項を求める方法)
方針
2階線形漸化式の特性方程式を解き、一般項を定数項と公比 の項に分ける。
奇数項と偶数項の式を明示すれば、4つの大小関係を直接比較できる。
解答
とおく。特性方程式の解は だから初期条件からよって(問1)
では なので より(問2)
一般項からしたがってまた以上をつなげればがすべての自然数 で成り立つ。
総評
難度5,計算量4。想定時間は14分程度。元の漸化式のまま扱うより,隣接差が公比 の等比数列になることを使うのが本筋である。(問1)では交代和の範囲,(問2)では奇数番目と偶数番目の差を明示することが重要である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。 熊本大学2022年度資料20頁(数学①②③解答原稿12頁・医系問題解答8頁)と独立本文を照合し、結論・設問対応・計算過程を再確認した。