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熊本大学 2022年度 前期文系数学 第4問

座標平面上の曲線y=x34x24Cとする.曲線C上の点A(4,4)を通り,傾きがkの直線をlとする.曲線Cと直線lが点Aの他に相異なる2つの共有点P,Qをもつとき,以下の問いに答えよ.
(問1) kのとりうる値の範囲を求めよ.
(問2) 点P,Qにおける曲線Cの接線をそれぞれlP,lQとする.kが(問1)の範囲にあるとき,接線lPlQの交点が描く曲線の方程式を求めよ.
(問3) (問2)の曲線とx軸によって囲まれる部分の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量7/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線文字消去軌跡面積計算

方針

直線と曲線の交点方程式を (x4)(x2k)=0 に因数分解し,k の範囲を決める。残り2交点を x=±s として接線を立て,交点座標から s を消去して軌跡を求める。最後に軌跡の放物線と x 軸で囲まれる面積を積分する。

解答

(問1)
直線 ly+4=k(x4)である。曲線との交点はx34x24=k(x4)4すなわち(x4)(x2k)=0を満たす。点 A 以外に相異なる2点をもつには,x2=k が相異なる2つの実数解をもち,かつ x=4 を解にもたなければよい。したがってk>0,k16である。

(問2)s=k とおく。s>0, s4 であり,P,Qx 座標は s,s である。曲線の導関数はy=3x28xである。曲線上の x=u における接線はy=(3u28u)x2u3+4u24である。u=su=s の接線を連立すると,交点 (X,Y)X=s24,Y=34s4+4s24である。s2=4X を代入してY=12X216X4を得る。したがって求める曲線はy=12x216x4である。ただし x<0 で,k=16 に対応する x=4 は除かれる。

(問3)
(問2)の曲線と x 軸の交点は12x216x4=0よりx=1,x=13である。この間で曲線は x 軸の上側にある。したがって面積は113(12x216x4)dx=[4x38x24x]113=1627.よって求める面積は 1627 である。

別解

解法2(Vietaの関係で接線の交点を対称式化する方法)

方針

A以外の2交点の座標を個別に解かず、2次因子の和と積を使う。
接線方程式では u2=k を保ったまま2本を加減し、交点を k の式で求める。

解答

(問1)
直線 l:y+4=k(x4) と曲線の交点方程式は(x4)(x2k)=0.A以外に相異なる2点をもち、そのどちらもAでないための条件はk>0,k16.(問2)s=k>0 とおく。x=u における接線はy=(3u28u)x2u3+4u24.u=±s, s2=k を代入し、2本の接線の交点を (X,Y) とするとY=(3k8s)X2sk+4k4,Y=(3k+8s)X+2sk+4k4.2式の差と和からX=k4,Y=34k2+4k4.k=4X を消去してY=12X216X4を得る。ただし X<0 かつ X4 である。

(問3)
軌跡と x 軸の交点は x=1,1/3 であり、この区間では軌跡が上側にある。
よって面積は11/3(12x216x4)dx=[4x38x24x]11/3=1627.

総評

難度6,計算量7。想定時間は20分程度。交点方程式の因数分解,2本の接線の交点計算,軌跡の面積計算まで続くため計算量は重い。k=16 を除く条件と,軌跡の変数消去での符号処理が主な減点箇所である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。 熊本大学2022年度資料20頁(数学①②③解答原稿12頁・医系問題解答8頁)と独立本文を照合し、結論・設問対応・計算過程を再確認した。

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出典: 熊本大学 2022年度 前期数学 教育,医(看護学専攻)学部 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。