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熊本大学 2023年度 前期数学② 第1問

数列{an}
a1=18,(4n21)(anan+1)=8(n21)anan+1n=1,2,3,
により定める.以下の問いに答えよ.
(問1) a2,a3を求めよ.
(問2) an0を示せ.
(問3) 1an+11annの式で表せ.
(問4) 数列{an}の一般項を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

数列 漸化式の変形置換和の計算、誘導利用

方針

まず漸化式を用いて初期値を計算する。正であることを帰納法で示してから両辺を割り,逆数の階差に直す。得られた階差を部分分数分解して和をとり,一般項を求める。

解答

(問1)
まず,n=1 を代入すると3(a1a2)=0であるから,a2=a1=18 である。次に,n=2 を代入すると15(18a3)=2418a3=3a3である。したがってa3=548である。

(問2)
a1=18>0 である。an>0 と仮定すると,与えられた漸化式は{4n21+8(n21)an}an+1=(4n21)anと書ける。左辺の係数は正で,右辺も正であるから an+1>0 である。よって帰納法により,すべての nan>0 であり,特に an0 である。

(問3)
(問2)より anan+10 であるから,与式を anan+1 で割ると(4n21)(1an+11an)=8(n21)となる。したがって1an+11an=8(n21)4n21である。

(問4)8(n21)4n21=232n1+32n+1である。よって n2 のとき1an=8+k=1n1(232k1+32k+1)=8+2(n1)3+32n1=2n+3+32n1=4n(n+1)2n1.これは n=1 でも成り立つ。したがってan=2n14n(n+1)である。

別解

解法2(一般項を帰納法で直接確認)

方針

漸化式を an+1 について解き、正値性を保つ写像として扱う。初期項から一般項の形を予想し、有限和を使わず数学的帰納法で直接証明する。最後に明示式から逆数の差も検算する。

解答

(問1)
漸化式を an+1 について解くとan+1=(4n21)an4n21+8(n21)anである。n=1,2 を順に代入してa2=18,a3=548を得る。

(問2)
a1>0 であり、上式で an>0 なら分子・分母はいずれも正である。したがって帰納法により an>0、特に an0 である。

(問4)
初期値からan=2n14n(n+1)と予想する。これは n=1 で正しい。n=k で正しいと仮定して上の漸化式へ代入するとak+1=(4k21)2k14k(k+1)4k21+8(k21)2k14k(k+1)=2k+14(k+1)(k+2).よって数学的帰納法により予想した式がすべての自然数 n で成り立つ。

(問3)
明示式を用いると1an+11an=4(n+1)(n+2)2n+14n(n+1)2n1=8(n21)4n21,となり、元の漸化式から得られる式とも一致する。

総評

難度4,計算量4。想定時間は12分程度。逆数をとる誘導に素直に乗れば標準的である。(問2)で非零性を先に確保してから割ること,部分分数分解後の望ましい消去を正確に処理することが採点上の要点である。位置づけは必答の得点源であり,途中計算を丁寧に残して確実に取り切りたい。

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出典: 熊本大学 2023年度 前期 数学②(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。