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熊本大学 2026年度 前期数学② 第1問

正の整数 n に対して,数列 {an}an={n21(n が奇数のとき),12n2n(n が偶数のとき)で定める。Sn=k=1nak とするとき,以下の問いに答えよ。

(問1) S5S6 をそれぞれ求めよ。

(問2) S2n1S2n をそれぞれ n を用いて表せ。

(問3) =12nSn を用いて表せ。

難易度4/ 10計算量5/ 10目安15

数列 場合分け、和の計算、計算整理

方針

奇数番目と偶数番目を 2j1,2j とおいて明示し,1組ごとの和 a2j1+a2j を求める。S2n は組ごとの和の総和,S2n1 はそこから a2n を引く。最後は S2j1+S2jj の多項式にして和の公式を使う。

解答

(問1)a1=0,a2=0,a3=8,a4=4,a5=24,a6=12である。したがってS5=0+0+8+4+24=36,S6=36+12=48である。

(問2)
j を正の整数とするとa2j1=(2j1)21=4j(j1),a2j=12(2j)22j=2j(j1)である。したがってa2j1+a2j=6j(j1)であるからS2n=j=1n6j(j1)=6{j=1nj2j=1nj}=2n(n1)(n+1)である。またS2n1=S2na2n=2n(n1)(n+1)2n(n1)=2n2(n1)である。

(問3)
(問2)よりS2j1+S2j=2j2(j1)+2j(j1)(j+1)=2j(j1)(2j+1)である。したがって=12nS=j=1n2j(j1)(2j+1)=j=1n(4j32j22j)=n2(n+1)2n(n+1)(2n+1)3n(n+1)=n(n+1)(n1)(3n+4)3.

別解

解法2(問3:二重和の順序交換)

方針

S1++S2n の中で各 ak が何回現れるかを数え,和の順序を交換する。奇数番目と偶数番目を分ければ,一度の多項式和で処理できる。

解答

(問3)
akSk,Sk+1,,S2n2nk+1 個に現れるから=12nS=k=12n(2nk+1)ak.ここでa2j1=4j(j1),a2j=2j(j1)を代入すると=12nS=j=1n{2(nj+1)4j(j1)+(2n2j+1)2j(j1)}=j=1n2j(j1)(6n6j+5).j,j2,j3 の公式で整理して=12nS=n(n+1)(n1)(3n+4)3を得る。

総評

難度4,計算量5,想定時間15分。公式の出題意図は,偶奇で定義された数列を適切にまとめ,基本的な和の公式を使うこと。対ごとに S2j1+S2j を足す方法と,各 ak の出現回数を数えて二重和を交換する方法を併記した。n=1,2,3 を直接代入して一般式を検算できる。公式略解の S5=36,S6=48 と3本の一般式に一致する。

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出典: 熊本大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学2(公式問題・略解・出題意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。