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熊本大学 2026年度 前期数学① 第2問

f(x)=14x2 とし,2<c<0 とする。a1=c とし,座標平面上の点 (a1,f(a1)) を中心とする x 軸に接する円を C1 とする。2 以上の自然数 n に対し,円 Cn を円 Cn1 を用いて次のように定める。

Cn は曲線 y=f(x) 上に中心を持ち,円 Cn1x 軸に同時に接する。

ただし,円 Cn の中心の x 座標 an は,円 Cn1 の中心の x 座標 an1 より大きいとする。以下の問いに答えよ。

(問1) (an1an)2=14(an1an)2 を示せ。

(問2) 2<an<0 が成り立つことを示せ。

(問3) bn=1an とおく。bn+1bn を用いて表せ。

(問4) ancn を用いて表せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

数列図形と方程式 円の性質漸化式の変形置換、帰納的定義の利用

方針

Cn の中心を (an,an2/4),半径を an2/4 と表す。2円が外接する条件を中心間距離と半径の和で書き,平方して漸化関係を得る。さらに an>an1 から符号を選び,逆数 bn=1/an に直して等差数列として解く。

解答

図は一例として c=3/2 としたものである。中心は放物線上に並び,各円は x 軸と隣の円に接する。

(問1)
Cn の中心は (an,f(an))=(an,14an2) であり,半径は 14an2 である。円 Cn1 と円 Cn はともに x 軸に接し,互いに外接するから,中心間距離は半径の和に等しい。したがって(an1an)2+(14an1214an2)2=(14an12+14an2)2である。両辺を整理すると(an1an)2=14(an1an)2を得る。

(問2)
2<an1<0 とする。(問1)より(anan1)2=14(an1an)2である。an>an1 を満たす解はanan1=12an1anから得られるan=2an12an1である。実際,もう一方の解 an=2an12+an12<an1<0 のもとで an<an1 となり条件に合わない。

ここで 2<an1<0 なら 2an1>2 であるから,an<0 であり,またan+2=2an12an1+2=42an1>0より 2<an である。a1=c2<c<0 を満たすので,帰納的にすべての自然数 n について 2<an<0 が成り立つ。

(問3)
上で得た関係を n から n+1 にずらすとan+1an=12anan+1である。両辺を anan+1 で割ると1an1an+1=12であるから,bn=1an とおけばbn+1=bn12である。

(問4)
(問3)より {bn} は公差 12 の等差数列であり,b1=1c である。したがってbn=1cn12=2c(n1)2cである。よってan=1bn=2c2c(n1)である。

最後に得られた式からan+1an=2c2cn2c2c(n1)=12anan+1も成り立ち,選んだ符号と一般項が元の接触条件に戻ることを確認できる。

総評

難度5,計算量5,想定時間18分。公式の出題意図は,円の外接条件,数学的帰納法,逆数置換による漸化式の解法である。最大の注意点は,平方後の二つの符号から an>an1 を満たす方だけを選ぶこと。図で中心が右へ進み半径が小さくなることを把握し,最後に一般項を接触条件へ代入して検算した。公式略解の bn+1=bn1/2an=2c/{2c(n1)} と照合済み。

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出典: 熊本大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学1(公式問題・略解・出題意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。