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熊本大学 2024年度 前期数学① 第4問/数学② 第2問

平面上に点Oを中心とする半径2の円Dがある。円Dの周上に相異なる3A,B,Cをとる。ただし,直線AB,BC,CAは点Oを通らないとする。2A,Bにおける円Dのそれぞれの接線の交点をPとする。同様に,2B,Cにおける円Dのそれぞれの接線の交点をQ,2C,Aにおける円Dのそれぞれの接線の交点をRとする。OA=a,OB=b,OC=cとするとき,以下の問いに答えよ。
(問1) OP=44+ab(a+b)が成り立つことを示せ。
(問2) ab=23のとき,線分OPの長さを求めよ。
(問3) ab=ac=23かつbc=2のとき,PQRの面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 内積の利用ベクトル成分計算面積計算

方針

接点における半径と接線の垂直条件からOPを求める。数値条件では座標を置いてa=(2,0)b=(3,1)c=(3,1)としてよい。そこからP,Q,Rを求め、底辺と高さで面積を出す。

解答

(問1)OP=pとおく。点Aでの接線はOAに垂直であるからa(pa)=0であり、a=2よりap=4である。同様にbp=4である。Pは二接線の交点なのでpa+bの方向にあり、p=t(a+b)とおける。これをap=4に代入するとt(4+ab)=4である。よってOP=44+ab(a+b)である。

(問2)ab=23のときa+b2=a2+b2+2ab=843である。したがってOP2=16(843)(423)2=16(2+3)となるのでOP=2(6+2)である。

(問3)
座標をa=(2,0),b=(3,1),c=(3,1)とおくと、与えられた内積条件をすべて満たす。(問1)よりP=(2,4+23),Q=(433,0),R=(2,423)である。よってPRを底辺とするとPR=8+43であり、Qから直線PRまでの距離は2+433である。したがって[PQR]=12(8+43)(2+433)=16+2833である。

別解

解法2(接線方程式を座標で解く)

方針

半径ベクトルuをもつ円周上の点での接線をux=4と表す。(問1)は候補ベクトルを2本の接線式へ代入して一意性を示し、数値条件では回転してa=(2,0)と置き、連立一次方程式と行列式で面積を求める。

解答

(問1)
位置ベクトルuをもつ円周上の点での接線はux=u2=4である。したがってPの位置ベクトルpap=4,bp=4を満たす。ここでp0=44+ab(a+b)とおけば、a=b=2よりap0=4(4+ab)4+ab=4であり、bについても同様である。2接線は平行でないから交点は一意であり、p=p0である。

(問2)
ab=23を代入するとOP2=16a+b2(423)2=16(843)(423)2=16(2+3).よってOP=42+3=2(6+2).(問3)
図形全体を回転しても面積は変わらないのでa=(2,0),b=(3,1),c=(3,1)と置ける。各接線を連立するとP=(2,4+23),Q=(433,0),R=(2,423).行列式で面積を計算すれば[PQR]=12det(PQ,PR)=12(2+433)(8+43)=16+2833.

総評

難度6、計算量6、想定25分。円の接線を内積で表すことが核である。解法1は接線条件からベクトル公式を導き、解法2はux=4へ候補を代入して一意性を確認した。(問3)は回転で座標を正規化し、底辺と高さ、行列式の2通りで面積16+283/3が一致する。

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出典: 熊本大学 2024年度 前期 数学①・数学②(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。