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熊本大学 2023年度 前期数学③ 第2問

原点をOとする座標平面上に3A,B,Cがある.OA=u,AB=v,BC=wとおく.e1=(1,0),e2=(0,1)とするとき,3つのベクトルu,v,wu=e1,ve1=4,v=25,ve2<0,we1=8,w=82,we2>0を満たすとする.ただし,xはベクトルxの大きさを表し,xy2つのベクトルxyの内積を表す.以下の問いに答えよ.
(問1) 3A,B,Cの座標をそれぞれ求めよ.
(問2) 3A,B,Cを通る円の方程式を求めよ.
(問3) 3A,B,Cを通る円の中心をPとするとき,ABCの面積とABPの面積の比を求めよ.

難易度4/ 10計算量5/ 10目安14

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定円の性質面積計算

方針

条件から u,v,w の成分を順に決定し,点 A,B,C の座標を得る。円は一般形 x2+y2+Dx+Ey+F=0 に3点を代入して求める。面積比は座標の行列式計算で求める。

解答

(問1)
u=e1=(1,0) であるからA=(1,0)である。v=(4,y) とおくと,v=25ve2<0 より16+y2=20,かつ y<0 であるから y=2 である。よって v=(4,2) でありB=A+v=(3,2)である。同様に w=(8,z) とおくと,w=82we2>0 より64+z2=128,かつ z>0 であるから z=8 である。したがってC=B+w=(11,6)である。

(問2)
求める円をx2+y2+Dx+Ey+F=0とおく。A,B,C を代入すると{1D+F=0,13+3D2E+F=0,157+11D+6E+F=0である。これを解くとD=8,E=10,F=9である。したがって円の方程式はx2+y28x10y9=0である。

(問3)
(問2)の円の中心はP=(4,5)である。AB=(4,2)AC=(12,6) より[ABC]=1246(2)12=24である。また AP=(5,5) より[ABP]=1245(2)5=15である。したがって面積の比は[ABC]:[ABP]=24:15=8:5である。

別解

解法2(垂直二等分線と高さの比)

方針

座標を復元した後、円の中心を AB,AC の垂直二等分線の交点として求める。面積比は底辺 AB を共通にし、点 C,P から直線 AB までの距離の比に置き換える。

解答

(問1)
条件からu=(1,0),v=(4,2),w=(8,8)である。したがってA=(1,0),B=(3,2),C=(11,6)を得る。

(問2)
線分 AB の中点は (1,1)、傾きは 1/2 なので、その垂直二等分線はy=2x3である。線分 AC の中点は (5,3)、傾きは 1/2 なので、その垂直二等分線はy=2x+13である。両直線の交点は P=(4,5) であり、PA2=50 だから円は(x4)2+(y5)2=50,すなわちx2+y28x10y9=0である。

(問3)
直線 AB の方程式はx+2y+1=0である。三角形 ABCABP は底辺 AB を共有するので、面積比は C,P から直線 AB までの距離の比に等しい。よって[ABC]:[ABP]=11+26+1:4+25+1=24:15=8:5.

総評

難度4,計算量5。想定時間は14分程度。ベクトル条件から座標を復元する前半は確実に取りたい。円の一般形への代入で符号ミスが出やすく,最後の面積比は図に頼らず成分で計算すると安定する。位置づけは必答の得点源であり,途中計算を丁寧に残して確実に取り切りたい。

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出典: 熊本大学 2023年度 前期 数学③(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。