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熊本大学 2025年度 前期数学③ 第1問

平面上の4A,B,C,Dについて,AB=p>0,AD=q>0,DAB=θ0<θ<πとする。以下の問いに答えよ。
(問1) 不等式AB2+BC2+CD2+DA2AC2+BD2を証明せよ。
(問2) (問1)で等号が成り立つとき,四角形ABCDの面積をp,q,θを用いて表せ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

ベクトル論証・証明 座標設定内積の利用必要十分条件

方針

A を原点とし,AB=bAD=dAC=c とおく。左辺−右辺を展開すると cbd2 になる。等号条件は c=b+d,すなわち ABCD が平行四辺形になることを意味する。

解答

(問1)
Aを原点とし、AB=b,AD=d,AC=cとおく。このときBC=cb,CD=dc,BD=dbである。よって与えられた不等式の左辺から右辺を引くとb2+cb2+dc2+d2c2db2であり、これを整理するとcbd2となる。これは0以上であるから、求める不等式が成り立つ。

(問2)
(問1)で等号が成り立つのはc=b+dのときである。このとき四角形ABCDは、ABADを隣り合う二辺とする平行四辺形である。したがって面積はABADsinDAB=pqsinθである。

【等号条件の幾何的意味】

c=b+d は平行四辺形の対角線法則そのものである。

総評

【公式解答例との対応】公式の展開結果と照合し,左辺−右辺が ACABAD2 になること,等号時の面積が pqsinθ であることを確認した。

難度4,計算量4,想定時間12分。四点の並びを図だけから平行四辺形と仮定してはいけない。まず平方が0となる等号条件 AC=AB+AD を得てから,平行四辺形であると結論する。

【独立検算】任意の二次元ベクトル b,c,d を代入して恒等式を展開確認した。面積は隣接二辺 b,d の行列式の絶対値で pqsinθ>0 となる。

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出典: 熊本大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学③(公式問題・解答例)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。