方針
交点はt=x2で整理する。円に放物線を代入してtの二次方程式を作り、正の異なる根の個数で共有点数を判定する。(問2)の最小値a=−3では交点を求め、(問3)は下側の円弧と放物線の差を積分する。
解答
(問1)
t=x2 (t≧0)とおく。交点ではt+(4t+a)2=8である。整理するとt2+(8a+16)t+16a2−128=0である。u=a+3とおくと、二つの根はt=−4a−8±8a+3である。共有点が4個であるためには、tの二つの根が異なる正の数であればよい。これは0<u<2−1と同値である。したがって−3<a<−22である。
(問2)
共有点が2個となるaの最小値は、(問1)の左端であるa=−3である。このときy=41x2−3であり、円との交点はx2+(41x2−3)2=8を満たす。t=x2とおくと(t−4)2=0であるからx=±2、y=−2である。よってP=(−2,−2),Q=(2,−2)である。
(問3)
a=−3のとき、直線PQはy=−2である。その下側で囲まれる部分は、−2≦x≦2において下側の円弧y=−8−x2と放物線y=41x2−3で囲まれる部分である。したがって面積は∫−22{−8−x2−(41x2−3)}dxである。偶関数性を用いて2∫02(3−4x2−8−x2)dx=2(316−(2+π))=320−2πである。
別解
解法2(yで消去し円弧を扇形で計算)
方針
交点条件をx2=4(y−a)としてyだけの二次方程式へ落とし、各yに対応するxの個数を数える。面積は直線PQと放物線の間から、直線PQと円の下側の弧の間の円弧部分を引く。
解答
(問1)
放物線からx2=4(y−a)である。これを円へ代入するとy2+4y−4a−8=0,したがってy=−2±2a+3.各yについてx2=4(y−a)>0なら左右2点が生じる。u=a+3とおくと、低い方のyに対するx2は4{−2−2u−(u2−3)}=4(1−2u−u2).2つのyが異なり、どちらもx2>0となる条件は0<u<2−1.よって−3<a<−22.(問2)
実数のyが初めて生じるのはa=−3で、このとき二次方程式は(y+2)2=0である。x2=4(y−a)=4よりP=(−2,−2),Q=(2,−2).したがって求める最小値はa=−3である。
(問3)
直線PQはy=−2である。直線PQと放物線の間の面積は∫−22{−2−(4x2−3)}dx=38.一方、円の半径は22で、弦PQが作る下側の小弓形の中心角はπ/2である。その面積は21(22)22π−21⋅4⋅2=2π−4.求める領域は前者から小弓形を引いたものなので38−(2π−4)=320−2π.
総評
難度6、計算量6、想定25分。交点の左右対称性をx2またはyの二次方程式へ落とす。解法1はt=x2と円弧積分、解法2はyで消去し扇形と三角形から小弓形を計算した。4共有点の範囲−3<a<−22、最小値a=−3、面積20/3−2πが独立な計算で一致する。
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出典: 熊本大学 2024年度 前期 数学①(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。