方針
絶対値の中身を と因数分解し, のもとでグラフの枝を確定する。交点は絶対値の正負ごとに求め, と で領域の個数と上下関係を図・符号表で確認して積分する。得られた の単調性から最小値を決める。
解答
(問1)
絶対値の中身はである。共有点ではである。
のときよりである。したがってを得る。
のときよりである。このうち新しく得られるのは、のときのである。
よって共有点の座標は、のとき、のときである。
(問2)
のとき、直線は曲線の上側にありである。したがってである。
のとき、では曲線が直線の上側、では直線が曲線の上側であるからである。よってである。
以上よりである。
(問3)
ではである。またではである。したがってでは単調に減少し、最小値はでとる。ゆえにである。
【場合分けの図】
次は の代表図である。この場合だけ交点 が三つあり, と の二領域を加える。
総評
【公式解答例との対応】公式解答例の と の場合分けと照合した。本解答では重複交点を明確にするため と に分けているが, では両面積式がともに1で一致する。最小値は公式どおり である。
難度6,計算量7,想定時間25分。交点方程式を解くだけでなく,その解が絶対値のどちらの枝に属するかを確認する必要がある。 のときだけ が独立な交点となり,領域が二つに分かれる。
【独立検算】(),()として数値積分と照合した。両区間で導関数は負で,端点 が唯一の最小点である。