方針
(問1)は積分比較で主項を決める。(問2)では の導関数が増加することから,接線が曲線の下,両端を結ぶ弦が曲線の上にあることを示して積分する。(問3)はその二つの評価を単位区間ごとに足し,差 を へはさむ。
解答
(問1)
はで増加するからである。したがってであり、はさみうちによりである。
(問2)
のにおける接線はである。でとおくとである。よって接線は曲線の下側にある。これを積分してを得る。
また、の導関数は増加するので、曲線は区間で弦の下側にある。すなわちである。これを積分してを得る。
(問3)
(問1)よりである。まず(問2)の右側の不等式を各区間に用いて足すとである。したがってである。
次に(問2)の左側の不等式を各区間に用いるとである。これをについて足すとであるからである。積分比較によりである。したがって, とおけば一方,先の評価からすべての で である。よってである。
【接線・弦による評価の図】
凸関数では「接線 曲線 弦」である。この向きを単位区間ごとに保ったまま加えることが (問3) の核心である。
別解
別解(問1:区分求積法)
方針
をそのまま 上のリーマン和へ変形する。積分比較とは独立に主項 を一行で確認できる。
解答
(問1)これは連続関数 の区間 における右端の区分求積であるから
総評
【公式解答例との対応】公式の区分求積と接線・弦評価に照合し,,最後の極限 の一致を確認した。標準解法は高校範囲の積分比較だけで完結し,問1には区分求積の別解も付した。
難度8,計算量7,想定時間35分。問3では有限の に対して上側が直ちに 以下になるのではない。下側評価から ,上側評価から を得てはさむ,という論理を明示した。
【独立検算】 で数値計算し, を確認した。接線・弦の向きは による凸性で保証され, でも なので式は有効である。