方針
f−g を因数分解して交点を出し,内側では g−f,外側では f−g を積分する。最後に S1+S2=S から t を決める。
解答
(問1)f(x)−g(x)=x2−x−2=(x−2)(x+1)より,a=2, b=−1 である。
(問2)
−1≦x≦2 では g(x)≧f(x) であるからS=∫−12(−x2+x+2)dx=29.(問3)
t>2 で,F(x)=3x3−2x2−2x とおくとS1=F(t)−F(2),S2=F(−1)−F(−t).F(2)=−310,F(−1)=67 よりS1+S2=32t3−4t+29.これが S=29 に等しいから t(t2−6)=0。t>2 よりt=6.
別解
解法2(対称区間にまとめる)
方針
2曲線の差を h(x)=f(x)−g(x) と置く。(問3)の左右の面積を、対称区間 [−t,t] の積分と中央部分の積分にまとめると、奇関数部分が消えて計算が短くなる。
解答
(問1)
2曲線の交点では f(x)−g(x)=0 である。h(x)=f(x)−g(x)=x2−x−2=(x−2)(x+1)よりa=2,b=−1である。
(問2)
区間 [−1,2] では h(x)≦0 だから、囲まれた面積はS=−∫−12h(x)dx=∫−12(2−x)(x+1)dx=29である。
(問3)
t>2 であり、左右の外側では h(x)≧0 である。したがってS1+S2=∫−t−1h(x)dx+∫2th(x)dxである。ここで∫−tth(x)dx=∫−t−1h(x)dx+∫−12h(x)dx+∫2th(x)dxだから、∫−12h(x)dx=−S を用いるとS1+S2=S+∫−tt(x2−x−2)dxとなる。条件 S1+S2=S は∫−tt(x2−x−2)dx=0と同値である。対称区間では奇関数 −x の積分が0になるので32t3−4t=32t(t2−6)=0である。t>2 よりt=6を得る。
総評
難度5,計算量5。想定時間は18分程度。交点の内側では g−f、外側では f−g が面積の高さになる。対称区間へまとめれば奇関数部分が消えること、開区間の向きと積分区間の端点を混同しないことが完答の要点である。
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出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。