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熊本大学 2021年度 前期数学① 第1問

2つの関数f(x)=32x22x4g(x)=12x2x2について,曲線y=f(x)と曲線y=g(x)2つの交点のx座標をaba>bとする.
(問1) abを求めよ.
(問2) 2つの曲線y=f(x)y=g(x)で囲まれた部分の面積Sを求めよ.
(問3) 実数tt>aかつt>bを満たすとする.4つの不等式
xayf(x)yg(x)xt
を満たす領域の面積をS1また,4つの不等式
xbyf(x)yg(x)xt
を満たす領域の面積をS2とする.S1S2の和が(問2)のSと等しいときのtの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

積分図形と方程式関数 展開・因数分解、面積計算、計算整理

方針

fg を因数分解して交点を出し,内側では gf,外側では fg を積分する。最後に S1+S2=S から t を決める。

解答

(問1)f(x)g(x)=x2x2=(x2)(x+1)より,a=2, b=1 である。

(問2)
1x2 では g(x)f(x) であるからS=12(x2+x+2)dx=92.(問3)
t>2 で,F(x)=x33x222x とおくとS1=F(t)F(2),S2=F(1)F(t).F(2)=103F(1)=76 よりS1+S2=23t34t+92.これが S=92 に等しいから t(t26)=0t>2 よりt=6.

別解

解法2(対称区間にまとめる)

方針

2曲線の差を h(x)=f(x)g(x) と置く。(問3)の左右の面積を、対称区間 [t,t] の積分と中央部分の積分にまとめると、奇関数部分が消えて計算が短くなる。

解答

(問1)
2曲線の交点では f(x)g(x)=0 である。h(x)=f(x)g(x)=x2x2=(x2)(x+1)よりa=2,b=1である。

(問2)
区間 [1,2] では h(x)0 だから、囲まれた面積はS=12h(x)dx=12(2x)(x+1)dx=92である。

(問3)
t>2 であり、左右の外側では h(x)0 である。したがってS1+S2=t1h(x)dx+2th(x)dxである。ここでtth(x)dx=t1h(x)dx+12h(x)dx+2th(x)dxだから、12h(x)dx=S を用いるとS1+S2=S+tt(x2x2)dxとなる。条件 S1+S2=Stt(x2x2)dx=0と同値である。対称区間では奇関数 x の積分が0になるので23t34t=2t3(t26)=0である。t>2 よりt=6を得る。

総評

難度5,計算量5。想定時間は18分程度。交点の内側では gf、外側では fg が面積の高さになる。対称区間へまとめれば奇関数部分が消えること、開区間の向きと積分区間の端点を混同しないことが完答の要点である。

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出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。