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京都大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

A,B,C の3高校が野球の試合をする。まず2校が対戦して、勝った方が残りの1校と対戦する。これをくりかえして、2連勝した高校が優勝する。A 校が B,C 校に勝つ確率をそれぞれ p,q とし、B 校が C 校に勝つ確率を 12 とする。次の確率を、それぞれ求めよ。ただし、0<p<1, 0<q<1 とする。

(1) 第1戦に A 校と B 校が対戦した場合、A 校が B 校に勝って優勝する確率。

(2) 第1戦に A 校と B 校が対戦した場合、A 校が B 校に負けて優勝する確率。

(3) 第1戦に B 校と C 校が対戦した場合、A 校が優勝する確率。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

確率 状態分類確率漸化式、条件付き確率

方針

A が1勝した直後に次の相手が B である状態と、C である状態を分ける。それぞれの状態へ一巡して戻る場合を含めた確率方程式を立てる。

解答

A が1勝した直後で、次に B と対戦する状態から優勝する確率を XB、次に C と対戦する状態から優勝する確率を XC とする。

状態 XB では、AB に勝てば直ちに優勝する。負けた場合に状態 XB へ戻るには、続いて CB に勝ち、さらに AC に勝てばよい。したがってXB=p+(1p)12qXB.同様にXC=q+(1q)12pXC.これらを解くとXB=2p2q+pq,XC=2q2p+pq.(1)
初戦で AB に勝った後は状態 XC だから、求める確率はpXC=2pq2p+pq.(2)
初戦で AB に負けた後、CB に勝ち、AC に勝って初めて状態 XB に入る。したがって(1p)12qXB=pq(1p)2q+pq.(3)
初戦で B が勝つ場合と C が勝つ場合はともに確率 1/2 である。よって12pXC+12qXB=pq(12p+pq+12q+pq).同じ状態へ戻る一巡を確率方程式に入れる

別解

解法2(一巡を1組にして等比級数にする)

方針

A が1勝して次の相手を待つ状態から、すぐ優勝する場合と、3試合を経て同じ状態へ戻る場合を1組にする。戻る回数ごとの確率を等比級数として足す。

解答

A が1勝して次に C と対戦する状態を考える。すぐに C に勝つ確率は q である。C に負け、次に BC に勝ち、さらに AB に勝つと、同じ状態へ戻る。その一巡の確率はrC=(1q)12pである。したがって、この状態からの優勝確率はq(1+rC+rC2+)=q1rC=2q2p+pq.同様に、A が1勝して次に B と対戦する状態からの優勝確率はp1(1p)q/2=2p2q+pq.(1)
初戦で B に勝つ確率 p を掛けて2pq2p+pq.(2)
初戦で B に負け、CB に勝ち、AC に勝つ確率を先に掛けるので(1p)12q2p2q+pq=pq(1p)2q+pq.(3)
初戦の勝者で分けると12p2q2p+pq+12q2p2q+pq,すなわちpq(12p+pq+12q+pq)である。

総評

2連勝で終了する試合を、状態方程式と一巡の等比級数で解く問題。目安時間は24分。初戦の結果そのものの確率と、その後の条件付き優勝確率を分け、3設問を同じ2状態から整合的に求めた。

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出典: 京都大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。