方針
終了は に到達した瞬間で、出発点から までは奇数回でしか届かない。奇数回の移動後にまだ終わっていないなら位置は必ず または である。そこから次の2回で終了する確率が 、終了しない確率が であることを確認し、2回ごとの繰り返しとして を求める。
解答
まず、 から へは辺を3本進む必要があるので、終了する時刻は奇数回目だけである。
1回移動した後は、必ず にいる。したがって である。また1回目で に到達することはないので である。
次に、ある奇数回の移動後にゲームがまだ終了していないとする。このとき位置は または である。実際、奇数回後の位置は添字が奇数の頂点に限られ、 に着いていればその時点で終了しているからである。 にいる場合、次の2回の移動で終了するのは となる場合だけである。これは2回とも反時計まわりに進む場合で、その確率は である。したがって、次の2回後も終了していない確率は である。 にいる場合も同様に、次の2回で終了するのは の場合だけであり、確率は である。よって、どちらの位置にいても、次の2回で終了しない確率は である。
したがって、1回目の後から2回ずつ見ると、未終了の確率は毎回 倍される。ゆえに である。
次に を求める。 ではすでに見たように である。 のとき、ちょうど 回目で終了するには、まず 回目まで終了しておらず、その後の2回で初めて に到達すればよい。前者の確率は 、後者の条件付き確率は である。よってである。したがって である。
別解
解法2
方針
最初の1回の後を起点にし、その後の投げ方を2回ずつのブロックに分ける。未終了の各状態からは4種類のブロックのうちちょうど1種類が終了、3種類が生存なので、場合の数を直接数える。
解答
1回目の移動後は または にいて,まだ終了していない。よってそれ以後の移動を2回ずつのブロックに分ける。 からは4種類の表裏列のうち「表・表」のときだけ に到達する。 からは「裏・裏」のときだけ到達する。したがって,どちらの状態でも1ブロックにつきである。
ブロックすべてを生存する列は 種類,全列は 種類だから のとき,ちょうど 回目で終わるには,最初の ブロックで生存し,最後のブロックで終了すればよい。その列は 種類だから
総評
難易度は6,計算量は5程度である。想定時間は16分から24分程度。状態を6頂点すべてで追うと重くなるが、奇数回で未終了なら の2状態だけに戻ると見抜けば短い。 では 回目で終わるために直前の奇数時刻まで生き残る必要があり、 だけは別扱いになる。答案では「次の2回で終了する確率が常に 」を位置ごとに確認すると説得力が出る。