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京都大学 1989年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

二つの奇数abにたいして,m=11a+bn=3a+bとおく.つぎの(1),(2)を証明せよ.

(1) mnの最大公約数は,abの最大公約数をdとして,2d4d8dのいずれかである.

(2) mnがともに平方数であることはない.(整数の2乗である数を平方数という.)

難易度7/ 10計算量5/ 10目安20

整数論証・証明 最大公約数、合同式、背理法

方針

(1)d=(a,b) をくくり、互いに素な奇数 α,β に直す。二つの線形結合から残る最大公約数が8の約数であることを示す。(2)は二つが平方数と仮定し、その差 8a を偶数の平方の差として4で割り、平方剰余の矛盾を出す。

解答

(1)

d=(a,b) とし、a=dα, b=dβ とおく。a,b,d,α,β は奇数で、(α,β)=1 である。(m,n)=d(11α+β, 3α+β).右の最大公約数を g とする。二数はともに偶数なので 2g である。また(11α+β)(3α+β)=8α.一方 (3α+β,α)=(β,α)=1 だから、g8 である。よって g=2,4,8 のいずれかであり、(m,n)=2d, 4d, 8dのいずれかである。

(2)

m=u2, n=v2 と仮定する。m,n は偶数なので u,v も偶数であり、u=2r, v=2s と書ける。差を取るとu2v2=mn=8a,したがってr2s2=2a.右辺は a が奇数なので4で割って2余る。しかし平方数は4で割って0または1しか余らず、二つの平方数の差が4で割って2余ることはない。矛盾である。よって m,n がともに平方数になることはない。

総評

目安は20分。(1)では最大公約数が8を割るだけでなく、二数が偶数なので少なくとも2であることまで必要。(2)は mn=8a の2進的な性質を、平方数の4での余りに落とすと短い。平方数と仮定した直後に根が偶数であることを書く。

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出典: 京都大学 1989年度 後期 文系・理系 第2/1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。