方針
7を法とするフェルマーの小定理を0の剰余も含めて用いる。(2)は得点を最大化するため指数を6の倍数に選ぶ。
解答
(1)
nが7の倍数ならn7≡n≡0(mod7)である。7の倍数でなければフェルマーの小定理からn6≡1(mod7)なので、やはりn7≡n(mod7)である。従ってf(n7)=f(n)。
(2)
n=6を選ぶ。k=1,2,…,6についてk6≡1(mod7)、76≡0(mod7)だからk=1∑7k6≡6(mod7).従ってg(6)=3f(k=1∑7k6)=3⋅6=18.なおfの値は0から6なので、18はこの設問で得られる最大得点でもある。
7を法とする非零剰余の3倍巡回
別解
解法2
方針
(1) は7個の剰余を直接確認する。(2)では非零剰余全体を3倍しても
並べ替わることを使い、べき和が0になる場合と6になる場合を分類する。
最高得点になる指数を選ぶ。
解答
(1)
n の7による余りを r とする。r=0 ならr7≡r≡0(mod7) である。r=1,…,6 なら
フェルマーの小定理より r6≡1(mod7) だからr7≡r(mod7).よって n7≡n(mod7)、すなわちf(n7)=f(n).(2)Sn=k=1∑6knとおく。非零剰余 1,…,6 は3倍しても並べ替わるのでSn≡3nSn(mod7).3 の7を法とする位数は6である。したがって 6∤n
なら 3n≡1(mod7) となる場合に Sn≡0 である。
一方 6∣n なら各 kn≡1(mod7) だからSn≡6(mod7).そこで n=6 を選ぶ。76≡0(mod7) も合わせてf(k=1∑7k6)=6.よってg(6)=3⋅6=18.f の値は0から6なので、これは可能な最高得点でもある。
総評
難度4、計算量3。0剰余を小定理の対象外として別に処理した。(2)では非零剰余の6乗がすべて1になる指数を選び、単なる一例だけでなく得点18が上限に達することも確認した。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。
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出典: 京都大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。