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京都大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

自然数nの関数f(n)g(n)

f(n)=nを7で割った余り,g(n)=3f(k=17kn)によって定める.

(1) すべての自然数nに対してf(n7)=f(n)を示せ.

(2) あなたの好きな自然数nを一つ決めてg(n)を求めよ.
そのg(n)の値をこの設問(2)におけるあなたの得点とする.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

整数 合同式、剰余分類、特殊化

方針

7を法とするフェルマーの小定理を0の剰余も含めて用いる。(2)は得点を最大化するため指数を6の倍数に選ぶ。

解答

(1)
nが7の倍数ならn7n0(mod7)である。7の倍数でなければフェルマーの小定理からn61(mod7)なので、やはりn7n(mod7)である。従ってf(n7)=f(n)
(2)
n=6を選ぶ。k=1,2,,6についてk61(mod7)760(mod7)だからk=17k66(mod7).従ってg(6)=3f(k=17k6)=36=18.なおfの値は0から6なので、18はこの設問で得られる最大得点でもある。

7を法とする非零剰余の3倍巡回

別解

解法2

方針

(1) は7個の剰余を直接確認する。(2)では非零剰余全体を3倍しても
並べ替わることを使い、べき和が0になる場合と6になる場合を分類する。
最高得点になる指数を選ぶ。

解答

(1)

n の7による余りを r とする。r=0 ならr7r0(mod7) である。r=1,,6 なら
フェルマーの小定理より r61(mod7) だからr7r(mod7).よって n7n(mod7)、すなわちf(n7)=f(n).(2)Sn=k=16knとおく。非零剰余 1,,6 は3倍しても並べ替わるのでSn3nSn(mod7).3 の7を法とする位数は6である。したがって 6n
なら 3n≢1(mod7) となる場合に Sn0 である。
一方 6n なら各 kn1(mod7) だからSn6(mod7).そこで n=6 を選ぶ。760(mod7) も合わせてf(k=17k6)=6.よってg(6)=36=18.f の値は0から6なので、これは可能な最高得点でもある。

総評

難度4、計算量3。0剰余を小定理の対象外として別に処理した。(2)では非零剰余の6乗がすべて1になる指数を選び、単なる一例だけでなく得点18が上限に達することも確認した。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 京都大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。