方針
点 P の x 座標を p>1、点 P′ の x 座標を −q(0<q<1)とする。原点から各点への直線の傾きの積が −1 であることから p,q の関係を作る。二つの面積はどちらも四乗に比例するので、最後は一変数の分数関数の最小化に帰着する。
解答
点 P を (p,p3−p)(p>1)、点 P′ を (−q,q−q3)(0<q<1)とおく。直線 OP,OP′ の傾きはそれぞれ p2−1, q2−1 である。直交条件より(p2−1)(q2−1)=−1となる。A=p2−1 とおけば A>1 であり、q2=1−A1=AA−1、p2=A+1 を得る。
直線 OP は y=(p2−1)x であるからS=∫0p{(p2−1)x−(x3−x)}dx=∫0p(p2x−x3)dx=4p4.同様にS′=∫−q0{(x3−x)−(q2−1)x}dx=4q4.したがってS′S=(q2p2)2=(A−1A(A+1))2.g(A)=A−1A(A+1) とおくとg′(A)=(A−1)2A2−2A−1.A>1 では A=1+2 の前後で g は減少から増加へ変わる。よってgmin=3+22であり、求める最小値は(3+22)2=17+122である。
総評
目安は25分。得点の中心は、直交条件を傾きの積に直すことと、二つの面積がそれぞれ p4/4,q4/4 になる計算である。第2象限の点を (−q,q−q3) と置かず符号を混同しやすい。A>1 という定義域を書いてから微分すると答案が安定する。
冊子PDFで見る京大の微分の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1990年度 後期 文系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。