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京都大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

正整数列a1,,an1ak2nを満たし、部分和sj=k=1jakがすべて平方数である.(1) sn=n2を示せ.(2) akを求めよ.

難易度6/ 10計算量3/ 10目安15

数列整数論証・証明 約数・倍数、必要十分条件、式変形

方針

sj=mj2と置く。部分和は狭義増加なのでmjも狭義増加する。最後の差anの上限からmnを挟み、その後すべてのmjを決める。

解答

(1)
sj=mj2とおく。sjは正で狭義増加するから、mjは正整数で1m1<m2<<mn.従ってmnnである。

一方mn1mn1だからan=mn2mn12mn2(mn1)2=2mn1.仮定an2nより2mn12n,従って整数mnmnnである。以上からmn=n、すなわちsn=n2.(2)
n個の狭義増加する正整数m1<m2<<mn=nmk=k(1kn)でなければならない。s0=0とおけばak=sksk1=k2(k1)2=2k1.実際、12k12n1<2nであり、部分和はk2となるので条件を満たす。

別解

解法2

方針

平方数の平方根を mj とした後、n 個の相異なる正整数を 1,,mn の中へ入れるという個数の見方を使う。末項の差の上限で mnn、個数から mnn を得て、両方の等号が成り立つためには平方根列が 1,2,,n そのものであると結論する。

解答

各部分和をsj=mj2と書く。aj>0 なので1m1<m2<<mnは相異なる正整数列である。従って 1,,mn の中に n 個の相異なる正整数があることからmnn.(1)一方、mn1mn1 なのでan=mn2mn12mn2(mn1)2=2mn1.an2n と合わせると 2mn12n であり、整数性からmnn.(2)(1)(2)よりmn=n,sn=n2.さらに、1,,n の中から相異なる正整数を増加順に n 個選ぶ方法は一つしかない。よってmj=j(1jn).s0=0 と置けばaj=sjsj1=j2(j1)2=2j1.この列は 1aj2n1<2n を満たし、部分和は j2 になるので、確かに条件を満たす。

総評

難度6、計算量3。平方数の平方根を狭義増加整数列として扱うと、最後の1項の上限だけで終点を決定できる。終点までに正整数がちょうどn個並ぶことから全項が連続整数になり、解の一意性も同時に得られる。

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出典: 京都大学 1997年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。