方針
整数部分の定義を使い,まず という上界を帰納法で示す。次にこの上界から を導き, が整数であることを使って を示す。固定した場合は, から を作り,上界 と合わせて に絞る。
解答
(1) のとき であり, である。以後も同じ値が続くので である。 のときはである。よって である。
(2)
まず を帰納法で示す。 なので では成り立つ。 と仮定すると である。したがって である。ここで は整数である。 が偶数のときも奇数のときも,整数が 以下であれば 以下である。よって となり,帰納法により上界が示された。
次に単調性を示す。上で示した上界から である。したがって である。 は整数であり, は を超えない最大の整数だから である。
以上より,すべての自然数 に対して が成り立つ。
(3) とする。この共通の値を とおくと である。次の項も同じ計算で となる。これを繰り返せば である。
このときの値 を求める。整数部分の定義より である。左側の不等式から であり,右側の不等式から である。また(2)より である。したがって は を満たす整数である。この範囲にある整数はただ1つで, である。
よって となった後はすべて同じ値であり,その値は である。
別解
解法2
方針
先に候補となる固定値 を決める。
写像 が整数区間 を保ち、
その区間では であることを示す。
これで上界と単調性を同時に得て、固定後の値も一意に決める。
解答
とおく。
(1)
では ではとなる。
(2)
を整数とする。 だからよって整数部分を取ってもまた を使うとしたがって である。 から帰納的に特に なので問題の2不等式が従う。
(3)
なら同じ入力に同じ写像 を繰り返すので固定値を とするとすなわちさらに (2) より であるから
総評
整数部分で定まる単調な整数列の問題である。難易度は6,計算量は5程度で,想定時間は18分前後。(2)では上界を先に示してから単調性を出す順序が自然である。特に「整数が 以下なら 以下」という偶奇を含む処理を丁寧に書くとよい。(3)は固定値の不等式 だけでは候補が広いので,(2)の上界と合わせて一意に決めるのが要点である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。