方針
辺 を座標軸に置き、中点 を原点にする。垂線の足 は と同じ 座標をもつので、 は と の内分点として と表せる。あとは両辺の差を計算し、 から非負になる形へ整理する。別の見方として、アポロニウスの定理で と をそれぞれ中点 からの距離に直し、直角三角形 , の関係から差を にすることもできる。
解答
辺 の長さを とし、 を原点、直線 を 軸にとる。すると とおける。 の座標を とおくと、 より である。点 は線分 上にあるから、ある実数 を用いて と書ける。
まず左辺を計算する。 であるから である。
次に右辺を計算する。 であり、また だから である。したがって である。
よって両辺の差は である。ここで だから である。したがって が成り立つ。
別解
解法2
方針
座標計算をせず、三角形 と に中線定理を適用する。差を だけで表した後、直角三角形 と を使って非負の積へ変形する。
解答
中線定理よりまた三角形 に対してである。従って両辺の差は で は一直線上にあるからさらに は線分 上にあるので である。従ってこれより求める不等式が従う。等号は または のときに成り立つ。
総評
難度4、計算量4。座標を置けば差が になり、線分上にある条件がそのまま非負性になる。想定時間は10分程度。採点上は、 を , と表すところが最重要で、ここを曖昧にすると最後の不等号の根拠が弱くなる。幾何的には中点公式と直角三角形を使って を出せるので、座標計算の意味も把握しやすい。鋭角条件は垂線の足が辺上にあることを保証するために働いている。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。