方針
文系第3問と同じ構造で、 とおき、、 を代入する。左辺が にまとまるので、 から(1)が出る。(2)は 、 の領域を、ラジアン表記の 平面へ戻す。 で が単調減少するため、境界は4本の直線になる。
解答
(1) とおく。 であるから である。 なので であり、 である。これを左辺に代入するとである。 だから が成り立つ。
(2) とおくと、不等式は である。 なので である。
固定した に対し、 について解くと である。判別式は であり、 では である。よってである。三角関数の加法定理より、これはである。 で は単調減少する。したがって図示すべき範囲はである。したがって 平面では、4直線で囲まれる部分を描けばよい。頂点はである。
別解
解法2(グラム行列式)
方針
3本の単位ベクトルのグラム行列式を用いて不等式を一行で得る。
その後、余弦の加法定理と での単調性から、
楕円形の余弦領域を 平面上の四角形へ移す。
解答
(1) とする。 なので、グラム行列の非負性より従って(2)
について解けば で余弦は狭義単調減少するのでよって領域はを頂点とする閉じた四角形である。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安は20分。座標計算で不等式を示すだけなら標準的だが、図示では のままにせず、 の範囲へ戻す必要がある。境界を と上側の折れ線で表せると、図の形が明確になる。文系版と同内容だが、こちらはラジアン表記なので、 を 、 を に読み替える際のミスに注意する。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。