方針
とおき、、 を で表す。左辺は に簡約され、 から不等式が従う。(2)では 、 として楕円形の不等式 を得るだけで止めず、 で が単調減少することを使い、境界線を 平面上の直線として表す。
解答
(1) とおく。 であるから である。
また なので であり、 である。したがってである。 だから が成り立つ。
(2) とおく。求める範囲は を 、 で 平面に移したものである。
境界をより具体的に書く。固定した に対して、 について解くと である。判別式は であり、 では である。よってすなわち である。 で は単調減少するから、図示すべき範囲はである。したがって 平面では、4直線で囲まれる部分を描けばよい。頂点はである。
別解
解法2(グラム行列式)
方針
のグラム行列が半正定値であること、すなわち
3本のベクトルの内積から作る行列式が非負であることを用いる。
得られる楕円領域を余弦の加法定理で の直線境界へ戻す。
解答
(1) とおく。 かつ である。
3本のベクトルのグラム行列は半正定値なので行列式を展開するとすなわちを得る。これが(1)である。
固定した に対して の範囲を求めると(2) で余弦は狭義単調減少するため、範囲はとなる。したがって領域はを頂点とする四角形である。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安は20分。前半は内積計算そのものより、 を代入したあと交差項が消えて になることが核心である。後半の図示では、 平面の不等式で止めると答案として弱い。 の単調性を使って 平面の4本の直線境界まで落とすと、採点者が図を一意に読める。角度を度数法で扱う点にも注意する。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。