方針
2つの放物線の交点の x 座標は、両式を等置して得られる2次方程式の解である。交点が2つあるための判別式条件に加え、どちらの交点も y>0 でなければならない。交点は C1:y=2−x2 上にあるため、y>0 は −2<x<2 と同値である。2つの根を 1±s と表し、大きい根が 2 より小さい条件を調べれば、小さい根も自動的に範囲内に入る。
解答
交点の x 座標は 2−x2=x2−4x+a を満たす。整理すると 2x2−4x+a−2=0 すなわち x2−2x+2a−2=0 である。
この方程式が異なる2つの実数解をもつためには、判別式が正であればよい。判別式は (−2)2−4⋅2a−2=8−2a=2(4−a) であるから、まず a<4 が必要である。このとき解は x=1±24−a である。
交点は C1:y=2−x2 上にあるので、交点で y>0 となる条件は 2−x2>0 すなわち −2<x<2 である。
ここで s=24−a>0 とおくと、2つの解は 1−s と 1+s である。大きい方の解 1+s が 2 より小さければ、1−s>1−(2−1)=2−2>0>−2 となるので、小さい方の解も自動的に (−2,2) に入る。したがって条件は 1+s<2 である。これは s<2−1 すなわち 24−a<2−1 である。両辺は正なので2乗して 24−a<3−22 を得る。よって a>42−2 である。
以上を合わせると、求める範囲は 42−2<a<4 である。
別解
解法2(2根を頂点から測る)
方針
交点方程式の軸が x=1 であることを使う。2根を 1±s と置き、上半平面に対応する区間へ2根が入る条件を端点距離で処理する。
解答
交点の x 座標は(x−1)2=24−aを満たす。異なる2交点を持つには a<4 が必要で、s=(4−a)/2>0 とおけば2根は 1−s、1+s である。
交点の高さは y=2−x2 だから、y>0 は −2<x<2 と同値である。軸 x=1 から右端 2 までの距離は 2−1 であり、左端までの距離は 1+2 である。したがって2根がともに区間内に入る条件は0<s<2−1.これを2乗して24−a<(2−1)2=3−22より a>42−2 を得る。ゆえに42−2<a<4である。
総評
難度5、計算量4。目安時間は12〜16分。交点が2つある条件だけなら判別式で済むが、この問題では2つの交点がともに y>0 にあることが本質である。交点は C1 上にあるので、y>0 を ∣x∣<2 に直すと根の位置問題になる。根を 1±s と表すと、右側の根が 2 より小さいことが決定的で、左側の根の確認も一言添えると答案が安全である。境界では交点が y=0 になるため、等号は含まれない。
冊子PDFで見る京大の図形と方程式の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2004年度 後期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。