方針
f(kx2) が0でないのは、入力 kx2 が [0,1] に入るときだけである。積分区間では x≧0 なので、これは 0≦x≦k と同値である。したがって実際の積分区間は [0,3] と [0,k] の重なりになる。k≦3、つまり k≦9 の場合と、k≧9 の場合に分けて計算する。
解答
0≦x≦3 で考える。関数 f(u) は、0≦u≦1 では f(u)=u、u>1 では f(u)=0 である。ここでは u=kx2 であり、k は自然数なので u≧0 である。
したがって f(kx2) が0でないのは kx2≦1 のときである。x≧0 だから、これは 0≦x≦k と同値である。この範囲では f(kx2)=kx2 である。
まず 1≦k≦9 のとき、k≦3 である。よって∫03f(kx2)dx=∫0kkx2dx=k1[3x3]0k=3kである。
次に k≧9 のとき、0≦x≦3 なら常に x≦k である。したがって積分区間全体で f(kx2)=kx2 となり、∫03f(kx2)dx=∫03kx2dx=k9である。 k=9 ではどちらの式も 1 になり一致する。したがって∫03f(kx2)dx=⎩⎨⎧3kk9(1≦k≦9),(k≧10)である。
総評
難度4、計算量3。目安時間は8〜12分。定義が分かれている関数を積分する問題で、まず kx2≦1 となる範囲を読むことがすべてである。x の積分範囲が [0,3] に制限されているので、実際には上限が k で止まるか、3まで進むかだけを分ければよい。k=9 は境界だが、2つの式が一致するためどちらに含めてもよい。答案では、入力 kx2 が常に0以上であることを確認しておくと、定義の下側だけを見ればよい理由が明確になる。
冊子PDFで見る京大の積分の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2004年度 後期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。