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京都大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

原点Oを中心とする半径1の円C上に2点PQをとる.
POQが直角であるように点Pが第1象限を,点Qが第2象限を動くとき,
PにおけるCの接線,点QにおけるCの接線,およびx軸が囲む三角形を考える.
この三角形の面積が最小になるのはどのような場合か.
またその最小値を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式三角関数 接線・法線座標設定三角比の利用不等式評価

方針

P=(cosθ,sinθ) と置けば、Q は90度回転した座標で表せる。2本の接線の x 切片と交点の高さから面積を求め、sin2θ1 で最小化する。

解答

0<θ<π2 とし、P=(cosθ,sinθ),Q=(sinθ,cosθ)とおく。P,Q での接線はそれぞれxcosθ+ysinθ=1,xsinθ+ycosθ=1である。これらの x 切片は 1cosθ,1sinθ、2接線の交点は(cosθsinθ,sinθ+cosθ)である。したがって三角形の面積はS=12(1cosθ+1sinθ)(sinθ+cosθ)=(sinθ+cosθ)22sinθcosθ=1+1sin2θ.0<2θ<πsin2θ1 だからS2.等号は 2θ=π2、すなわち θ=π4 のときに成り立つ。よって P,Qy 軸に関して対称になる場合に最小となり、最小値は 2 である。

別解

解法2(相加相乗平均で最小化する)

方針

接線の切片と交点の高さから面積を出した後、sinθcosθ12 を相加相乗平均で示して最小化する。

解答

P=(cosθ,sinθ) とおくとQ=(sinθ,cosθ),0<θ<π2.2本の接線の x 切片は1cosθ,1sinθ,交点の高さはsinθ+cosθである。したがって面積 SS=12(1cosθ+1sinθ)(sinθ+cosθ)=1+12sinθcosθ.ここで(sinθcosθ)20より2sinθcosθsin2θ+cos2θ=1.したがってS2.等号はsinθ=cosθ,θ=π4のときに限る。よって P,Qy 軸に関して対称な場合に最小となり、最小値は2である。

総評

難度4、計算量4。想定時間は15分程度。接線公式を立てた後、底辺は二つの切片の差、高さは接線交点の y 座標である。面積を 1+1sin2θ まで整理できれば最小化は即座に終わる。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 後期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。