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京都大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

一辺の長さが1の正三角形ABCの辺AC上に点Dをとり,
線分BDに沿ってこの三角形を折り曲げ,
4点ABCDを頂点とする四面体を作り,
その体積を最大にすることを考える.
体積が最大になるときのDの位置と,
そのときの四面体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式微分 体積計算、面積比、置換微分による最大最小

方針

AD=x とする。辺 BD を共通底辺とする二つの面 ABD,CBD の高さを使うと、四面体の体積は二面角の正弦を含む形になる。まず二面角を直角にして最大化し、残る x の式は u=x(1x) で単調性を調べる。

解答

AD=x, DC=1x とする。平面内で A,C から直線 BD までの距離をそれぞれ hA,hC、折った後の二面角を ϕ とする。四面体の体積はV=16BDhAhCsinϕ.固定した D に対しては sinϕ1 だから、二面角が直角のとき最大となる。

元の正三角形の面積は 34 である。面積比から12BDhA=34x,12BDhC=34(1x).また座標または余弦定理によりBD2=x2x+1=1x(1x).したがって D を固定したときの最大体積はV(x)=x(1x)81x(1x).u=x(1x) とおくと 0<u14 であり、u1u はこの範囲で単調増加する。よって u が最大の x=12、すなわち DAC の中点のとき体積も最大である。その値はVmax=14834=1163=348.

別解

解法2(積 ADDC だけで評価する)

方針

固定した D では二面角を直角にするのが最善である。その最大体積を u=ADDC だけで表し、u14 を使う。

解答

AD=x, DC=1x としu=x(1x)とおく。元の正三角形でBD2=x2x+1=1u.BD に対する三角形 ABD,CBD の高さを hA,hC、折った二面角を ϕ とするとV=16BDhAhCsinϕ.固定した D では sinϕ1 だから、二面角が直角のとき最大になる。

面積比からhA=3x2BD,hC=3(1x)2BD.したがってVu81u.またu=x(1x)14であり、正の範囲では u1uu とともに増加する。よって等号はx=12すなわち DAC の中点で、かつ二面角が直角のときに成り立つ。そのときVmax=14834=348.

総評

難度7、計算量6。想定時間は25分程度。折り曲げ角と点Dの位置という二つの自由度を分離するのが核心である。固定したDでは二面角90度、次にDの位置は x(1x) の最大化、と順に処理すると見通しがよい。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。