方針
線分 上の点を ()と表す。放物線 がこの点を通る条件は であるから,固定した に対して, が を動くときの2次関数 の値域を求めればよい。下端は端点 の小さい方,上端は頂点が区間内に入るかどうかで場合分けする。最後に の境界も含めて,不等式で図示できる形にまとめる。
解答
線分 は原点と点 を結ぶ線分であるから,その上の点は と表される。
曲線 が を通る条件は である。したがって となる。
よって,固定した に対して の値域が,その に対して許される の範囲である。
まず下端を求める。 は上に凸の2次関数なので,閉区間 での最小値は端点のどちらかでとる。端点の値は である。したがってである。
次に上端を求める。 の頂点は である。この頂点が に入るのは すなわち のときである。 のときは頂点が より右にあるので, では増加し,最大値は である。 のときは頂点で最大となり, である。 のときは頂点が より左にあるので, では減少し,最大値は である。
以上を合わせると,求める の集合はで表される部分である。境界線も,線分 の端点または内部の点を共有点とする場合に対応するので,すべて含まれる。
したがって図示すると,直線 ,直線 ,放物線 で囲まれる上の範囲を, を境に上記のようにつないだ領域である。
総評
難度6、計算量5。線分上の点をパラメータ表示し、 平面での値域問題に変換するのが核心である。目安は20分程度で、 を得たあと、 における最大・最小を丁寧に分けることが採点の中心になる。下端は端点比較、上端は頂点が区間に入るかで決まるため、 の境界を落としやすい。図示問題なので、最後に境界を含むかどうかも確認しておきたい。