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京都大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系(甲)数学 第4問

ABCにおいて、Aの二等分線とこの三角形の外接円との交点でAと異なる点をAとする。同様にB,Cの二等分線とこの外接円との交点をそれぞれB,Cとする。このとき3直線AA,BB,CCは1点Hで交わり、この点Hは三角形ABCの垂心と一致することを証明せよ。

難易度7/ 10計算量4/ 10目安30

図形と方程式論証・証明 円の性質三角比の利用図形的解釈

方針

3本の直線 AA,BB,CC はもとの三角形の角の二等分線なので、まず内心 H で交わる。次に A は、外接円上で弧 BC の中点になることを使う。同様に B,C も対応する弧の中点である。弧の大きさを A,B,C で表し、円周角を用いて AABCBBCACCAB を示す。これにより、内心 H が三角形 ABC の3本の高さの交点、すなわち垂心であると分かる。

解答

A=α,B=β,C=γ とおく。直線 AABBCC はそれぞれ ABC の角の二等分線であるから、3直線は内心で交わる。この交点を H とする。

まず、A の位置を弧で見る。AAA の二等分線なので BAA=CAA である。同じ円で等しい円周角が見込む弧は等しいから BA=AC である。したがって A は、A を含まない弧 BC の中点である。同様に、B は弧 CA の中点、C は弧 AB の中点である。

このことから、円周上の弧は順にAC=CB=γ,BA=AC=α,CB=BA=βと表せる。ただし弧の大きさを角度で表している。

ここで AABC を示す。円周角より AAC=12AC=γ2 である。また ACB=12AB であり、C を含まない弧 ABAC+CB=α+β であるからACB=α+β2=180γ2=90γ2である。したがって、直線 AA と直線 BC のなす角は γ2+(90γ2)=90 であり、AABC が成り立つ。

同様に、頂点の文字を巡回させれば BBCA,CCAB も成り立つ。

よって三角形 ABC において、直線 AA は頂点 A から辺 BC に下ろした高さであり、直線 BB は頂点 B から辺 CA に下ろした高さ、直線 CC は頂点 C から辺 AB に下ろした高さである。これら3本はすべて点 H を通る。

したがって HABC の垂心である。

A,B,Cはそれぞれ対辺に対する弧の中点。角の二等分線がABCの高さになる。

総評

難度7、計算量4。3直線の交点は元の三角形の内心である。後半ではA,B,Cが対応する弧の中点であることを示し、円周角でAABCを証明する。1本を丁寧に示して残りを巡回的に処理すると読みやすい。弧の選び方と、どの円周角がどの弧を見るかを図と照合した。25分から30分が目安である。

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出典: 京都大学 2007年度 前期 数学(理系(甲))(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。