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京都大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

1からnまでの番号のついたn枚の札が袋に入っている.
ただしn3とし,同じ番号の札はないとする.
この袋から3枚の札を取り出して,札の番号を大きさの順に並べるとき,等差数列になっている確率を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

場合の数確率 数え上げ、場合分け、計算整理

方針

3枚を a,a+d,a+2d と表し,公差 d を固定して初項 a の選び方を数える。n の偶奇に分け,有利な組数を全組数で割る。

解答

取り出した3枚の番号を小さい順にa,a+d,a+2dと書く。3枚は相異なるので d1 であり,最大の番号が n 以下であるための条件はa+2dnである。

固定した d に対して,a1an2d を満たすので n2d 通りある。

n=2m のときは 1dm1 だから,有利な選び方はd=1m1(2m2d)=m(m1)通りである。全事象は(2m)(2m1)(2m2)6通りなので,確率はm(m1)(2m)(2m1)(2m2)6=32(2m1)となる。

n=2m+1 のときは 1dm だから,有利な選び方はd=1m(2m+12d)=m2通りである。全事象は(2m+1)(2m)(2m1)6通りなので,確率はm2(2m+1)(2m)(2m1)6=3m(2m+1)(2m1)となる。

したがって,求める確率は{32(2m1)(n=2m),3m(2m+1)(2m1)(n=2m+1)である。

別解

解法2

方針

中央の札を j と固定する。左右へ同じ距離だけ離れた札の選び方は min(j1,nj) 通りなので,これを中央の位置について足し上げる。

解答

3枚が等差数列になるとき,中央の番号を j とする。中央から左右へ同じ正整数だけ離れた番号を取るので,固定した j に対する選び方はmin(j1,nj)通りである。したがって有利な選び方の総数はj=2n1min(j1,nj)となる。

n=2m のときは(1+2++(m1))+((m1)++2+1)=m(m1)通りである。n=2m+1 のときは(1+2++m)+((m1)++2+1)=m2通りである。

これらを全事象n(n1)(n2)6で割れば,{32(2m1)(n=2m),3m(2m+1)(2m1)(n=2m+1)を得る。

総評

難度5、計算量5。等差数列を初項と公差で数える確率問題で、目安は15分程度である。3枚は取り出した後に小さい順へ並べるため、順序は考えず組合せで数える。公差 d の上限が n の偶奇で変わるため、n=2mn=2m+1 に分けるのが自然である。解法2のように真ん中の番号を固定すると、min(j1,nj) の和になり、数え漏れの確認にも使える。全事象を n(n1)(n2)6 とする点を、順に取り出す確率と混同しないようにしたい。

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出典: 京都大学 2005年度 前期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。