方針
3枚を a,a+d,a+2d と表し,公差 d を固定して初項 a の選び方を数える。n の偶奇に分け,有利な組数を全組数で割る。
解答
取り出した3枚の番号を小さい順にa,a+d,a+2dと書く。3枚は相異なるので d≧1 であり,最大の番号が n 以下であるための条件はa+2d≦nである。
固定した d に対して,a は 1≦a≦n−2d を満たすので n−2d 通りある。
n=2m のときは 1≦d≦m−1 だから,有利な選び方はd=1∑m−1(2m−2d)=m(m−1)通りである。全事象は6(2m)(2m−1)(2m−2)通りなので,確率は6(2m)(2m−1)(2m−2)m(m−1)=2(2m−1)3となる。
n=2m+1 のときは 1≦d≦m だから,有利な選び方はd=1∑m(2m+1−2d)=m2通りである。全事象は6(2m+1)(2m)(2m−1)通りなので,確率は6(2m+1)(2m)(2m−1)m2=(2m+1)(2m−1)3mとなる。
したがって,求める確率は⎩⎨⎧2(2m−1)3(2m+1)(2m−1)3m(n=2m),(n=2m+1)である。
別解
解法2
方針
中央の札を j と固定する。左右へ同じ距離だけ離れた札の選び方は min(j−1,n−j) 通りなので,これを中央の位置について足し上げる。
解答
3枚が等差数列になるとき,中央の番号を j とする。中央から左右へ同じ正整数だけ離れた番号を取るので,固定した j に対する選び方はmin(j−1,n−j)通りである。したがって有利な選び方の総数はj=2∑n−1min(j−1,n−j)となる。
n=2m のときは(1+2+⋯+(m−1))+((m−1)+⋯+2+1)=m(m−1)通りである。n=2m+1 のときは(1+2+⋯+m)+((m−1)+⋯+2+1)=m2通りである。
これらを全事象6n(n−1)(n−2)で割れば,⎩⎨⎧2(2m−1)3(2m+1)(2m−1)3m(n=2m),(n=2m+1)を得る。
総評
難度5、計算量5。等差数列を初項と公差で数える確率問題で、目安は15分程度である。3枚は取り出した後に小さい順へ並べるため、順序は考えず組合せで数える。公差 d の上限が n の偶奇で変わるため、n=2m と n=2m+1 に分けるのが自然である。解法2のように真ん中の番号を固定すると、min(j−1,n−j) の和になり、数え漏れの確認にも使える。全事象を 6n(n−1)(n−2) とする点を、順に取り出す確率と混同しないようにしたい。
冊子PDFで見る京大の場合の数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2005年度 前期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。