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京都大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

a3b3=217を満たす整数の組(a,b)をすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

整数 素因数分解、場合分け、式変形

方針

a3b3=(ab)(a2+ab+b2) と因数分解し,a2+ab+b2>0 から d=ab217=731 の正の約数に限られることを使う。b=ad とおけば d(3a23ad+d2)=217 である。d=1,7,31,217 を調べると,d=1d=7 の両方で整数解が出るので,どちらも落とさない。

解答

a3b3=(ab)(a2+ab+b2) である。また a2+ab+b2=(a+b2)2+34b2 なので,(a,b)(0,0) なら正である。今回は a3b3=2170 だから a2+ab+b2>0 であり,したがって ab>0 である。 d=ab とおくと,d は217の正の約数である。217=731 だから d=1,7,31,217 である。 b=ad とするとa2+ab+b2=a2+a(ad)+(ad)2=3a23ad+d2である。よって d(3a23ad+d2)=217 を満たす整数 a を調べればよい。 d=1 のとき 3a23a+1=217 である。すなわち 3a23a216=0 なので a2a72=0 である。よって (a9)(a+8)=0 となり,a=9,8 を得る。このとき b=a1 なので (a,b)=(9,8),(8,9) である。 d=7 のとき 7(3a221a+49)=217 より 3a221a+49=31 である。すなわち a27a+6=0 だから (a1)(a6)=0 となる。よって a=1,6 であり,b=a7 から (a,b)=(1,6),(6,1) である。 d=31 のとき 31(3a293a+961)=217 より 3a293a+961=7 である。すなわち 3a293a+954=0 であり,3で割ると a231a+318=0 である。この判別式は 3124318=311<0 なので整数解はない。 d=217 のとき 217(3a2651a+2172)=217 より 3a2651a+47088=0 である。この2次式の判別式は 65124347088<0 であり,整数解はない。

以上より,求める整数の組は (a,b)=(8,9),(1,6),(6,1),(9,8) である。

総評

難度5、計算量4。文系第4問と同型だが、217 では ab=1 の場合にも整数解が出る点に注意が必要である。目安は12分程度で、a2+ab+b2>0 から ab を正の約数に絞る流れは同じである。d=1 を小さいからといって流すと (9,8),(8,9) を落としてしまう。各約数を2次方程式に直し、整数解のある場合だけ b=ad まで戻すことが採点上重要である。

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出典: 京都大学 2005年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。