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京都大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

pは3以上の素数であり,xy0xp0ypをみたす整数であるとする.
このときx22pで割った余りと,y22pで割った余りが等しければ,x=yであることを示せ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安20

整数論証・証明 合同式、場合分け、背理法

方針

合同条件から 2p(xy)(x+y) を得る。ただし法が 2p なので、偶奇の情報と p での割り切れ方を分けて扱う。0x,yp という範囲を使い、xyx+y の可能性を端点まで絞る。

解答

x2y22p で割った余りが等しいので x2y2(mod2p) である。したがって 2p(x2y2)=(xy)(x+y) が成り立つ。

まず法 2 で考えると x2y2(mod2) である。整数は2で割った余りと2乗の余りが一致するので、xy は同じ偶奇である。

次に法 p で考える。p は素数だから p(xy)(x+y) より pxyまたはpx+y である。

まず pxy の場合を考える。0x,yp より pxyp であるから、xyp,0,p のいずれかである。もし xy=±p なら、(x,y)(p,0) または (0,p) であり、p が奇数であるため x,y の偶奇が異なる。これは先に得た同じ偶奇に反する。よって xy=0 であり、x=y である。

次に px+y の場合を考える。0x+y2p であるから x+y=0,p,2p のいずれかである。ところが x,y は同じ偶奇なので x+y は偶数である。一方 p は奇数だから、x+y=p は起こらない。したがって x+y=0またはx+y=2p である。前者では x=y=0、後者では 0x,yp から x=y=p となる。

いずれの場合も x=y が従う。

別解

解法2(法2と法 p を分離する)

方針

2p の合同を、法2による偶奇と法 p による符号の2情報へ分ける。中国剰余定理を名称として使わず、範囲条件で候補を尽くす。

解答

仮定よりx2y2(mod2p).法2で見ると xy(mod2) であり、x,y は同じ偶奇である。

一方、法 p では(xy)(x+y)0(modp).p は素数だからxy(modp)またはxy(modp).前者では pxyp よりxy{p,0,p}.±p なら端点の組 (p,0) または (0,p) となり、偶奇が異なるので不可能である。ゆえに x=y である。

後者ではx+y{0,p,2p}.x+y は偶数で p は奇数だから x+y=p は不可能である。x+y=0 なら x=y=0x+y=2p なら x=y=p である。どの場合にもx=yが得られる。

総評

難度6、計算量4。目安時間は12〜16分。採点ポイントは、x2y2=(xy)(x+y) に分解すること、法 2 から同じ偶奇を得ること、法 p では pxy または px+y に分けることです。

誤りやすいのは、2p(xy)(x+y) からただちに 2pxy などと決めつけることです。0x,yp により差は p,0,p、和は 0,p,2p に限られるので、端点 (0,0),(p,p) も含めて処理します。答案では偶奇と p の議論を分けると、論理の飛躍がなくなります。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 前期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。