方針
合同条件から を得る。ただし法が なので、偶奇の情報と での割り切れ方を分けて扱う。 という範囲を使い、 と の可能性を端点まで絞る。
解答
と を で割った余りが等しいので である。したがって が成り立つ。
まず法 で考えると である。整数は2で割った余りと2乗の余りが一致するので、 と は同じ偶奇である。
次に法 で考える。 は素数だから より である。
まず の場合を考える。 より であるから、 は のいずれかである。もし なら、 は または であり、 が奇数であるため の偶奇が異なる。これは先に得た同じ偶奇に反する。よって であり、 である。
次に の場合を考える。 であるから のいずれかである。ところが は同じ偶奇なので は偶数である。一方 は奇数だから、 は起こらない。したがって である。前者では 、後者では から となる。
いずれの場合も が従う。
別解
解法2(法2と法 を分離する)
方針
法 の合同を、法2による偶奇と法 による符号の2情報へ分ける。中国剰余定理を名称として使わず、範囲条件で候補を尽くす。
解答
仮定より法2で見ると であり、 は同じ偶奇である。
一方、法 では は素数だから前者では より なら端点の組 または となり、偶奇が異なるので不可能である。ゆえに である。
後者では は偶数で は奇数だから は不可能である。 なら 、 なら である。どの場合にもが得られる。
総評
難度6、計算量4。目安時間は12〜16分。採点ポイントは、 に分解すること、法 から同じ偶奇を得ること、法 では または に分けることです。
誤りやすいのは、 からただちに などと決めつけることです。 により差は 、和は に限られるので、端点 も含めて処理します。答案では偶奇と の議論を分けると、論理の飛躍がなくなります。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。