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京都大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

αβγは相異なる複素数で、α+β+γ=α2+β2+γ2=0を満たすとする.
このとき,αβγの表す複素平面上の3点を結んで得られる三角形はどのような三角形か.
(ただし,複素平面を複素数平面ともいう.)

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

複素数平面論証・証明 対称式の利用、複素数の極形式、図形的解釈

方針

2つの対称式から αβ+βγ+γα=0 を導き,3数を3次方程式の根とみる。3つの立方根の配置から正三角形と結論する。

解答

条件 α+β+γ=0 を2乗するとα2+β2+γ2+2(αβ+βγ+γα)=0である。さらに条件より α2+β2+γ2=0 なので αβ+βγ+γα=0 を得る。

したがって,α,β,γ を3解にもつ3次方程式は (zα)(zβ)(zγ)=0 であり,展開するとz3(α+β+γ)z2+(αβ+βγ+γα)zαβγ=0だから z3αβγ=0 となる。

ここで αβγ0 であることを確認する。もし例えば γ=0 なら,α+β=0 であり,さらに α2+β2=0 である。β=α を代入すると 2α2=0 より α=0,したがって β=0 となる。これは3つの複素数が相異なることに反する。よって αβγ0 である。 ρρ3=αβγ を満たす1つの複素数とする。また ω=1+3i2 とおくと,ω3=11+ω+ω2=0 である。方程式 z3=αβγ の3つの解は ρ,ρω,ρω2 である。

これは,複素平面上で原点からの距離が等しく,偏角が120度ずつ異なる3点である。したがって3点 α,β,γ を結んで得られる三角形は正三角形である。

別解

解法2

方針

γ=(α+β) を代入し,z=αβz2+z+1=0 を満たすことを用いて,3点の配置を直接決める。

解答

γ=(α+β) とおく。上で確認したように β0 である。条件 α2+β2+γ2=0α2+β2+(α+β)2=0 すなわち α2+αβ+β2=0 と同値である。z=αβ とおくと z2+z+1=0 であるから z=ω,ω2 のいずれかである。例えば α=ωβ なら γ=(1+ω)β=ω2β であり,3点は β,ωβ,ω2β である。よってやはり正三角形である。

総評

難度6、計算量5。対称式から3次方程式へ戻し、3つの立方根の配置を読む複素数平面の問題で、目安は18分程度である。α+β+γ=0α2+β2+γ2=0 から αβ+βγ+γα=0 を導くのが第一の山である。αβγ0 を確認しないと、立方根の議論に穴が残る。解法2のように1つを消去して z2+z+1=0 にする方法もあり、こちらは正三角形の向きがより直接見える。

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出典: 京都大学 2005年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。