方針
(1) は分子を 2x と1に分け、前者は x2+4 の置換、後者は標準的な対数形の原始関数を使う。(2)は2段の歩数を k と固定する。1段歩行の間または両端にある空所へ2段歩行を高々1つずつ置くことで、連続しない条件を処理する。
解答
(1) 積分を2つに分けると∫02x2+42x+1dx=∫02x2+42xdx+∫02x2+4dx.それぞれの原始関数は2x2+4,log(x+x2+4)である。したがって∫02x2+42x+1dx=2(22−2)+log22+22=42−4+log(1+2).(2) 2段昇る歩数を k とする。このとき1段昇る歩数は 15−2k である。15−2k 個の1段歩行を先に並べると、その間と両端には全部で 16−2k 個の空所がある。2段歩行が連続しないためには、このうち異なる k 個の空所に2段歩行を1つずつ置けばよい。
この配置が可能なのは 0≦k≦5 のときであり、固定した k に対する個数は 16−2kCk である。したがって求める総数は16C0+14C1+12C2+10C3+8C4+6C5=1+14+66+120+70+6=277通りである。
別解
解法2(漸化式で昇り方を数える)
方針
(1) は分子を2項に分け、微分して確かめられる原始関数を用いる。(2)はr段の昇り方をur通りとし、最初の歩幅で分類する。最初が2段なら次は必ず1段なので、3段分をまとめて除ける。
解答
(1) ∫x2+42xdx=2x2+4,∫x2+4dx=log(x+x2+4)である。したがって∫02x2+42x+1dx=[2x2+4+log(x+x2+4)]02=42−4+log(1+2).(2)
r段の階段を条件どおりに昇る方法をur通りとする。直接数えてu1=1,u2=2,u3=3.r≧4で最初の1歩を分類する。最初が1段なら残りはur−1通りである。最初が2段なら次の1歩は必ず1段であり、その後はur−3通りである。よってur=ur−1+ur−3.順に計算するとrur445669713819928104111601288131291418915277となる。したがって答えは277通りである。
総評
難度4、計算量4。(1)は分子を分けて2つの基本積分へ帰着する。(2)は2段歩行の個数を固定して空所へ置く解法と、最初の歩幅で分類する漸化式解法を収録した。空所法では0≦k≦5の根拠、漸化式法では最初が2段なら次が必ず1段であることを明記する。15分程度が目安である。
冊子PDFで見る京大の積分の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2007年度 前期 数学(理系(乙))(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。