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京都大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験理系(甲)数学 第5問

次の式で与えられる底面の半径が2,高さが1の円柱Cを考える.C={(x,y,z)x2+y24,0z1}xy平面上の直線y=1を含み,xy平面と45の角をなす平面のうち,点(0,2,1)を通るものをHとする.
円柱Cを平面Hで二つに分けるとき,点(0,2,0)を含む方の体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

積分図形と方程式 座標設定体積計算定積分評価

方針

平面 H は直線 y=1,z=0 を含むので z=m(y1) と書ける。xy 平面となす角が 45 で,点 (0,2,1) を通ることから m=1,すなわち z=y1 である。点 (0,2,0) が属する側は zy1 なので,円柱内では 1y2 の部分だけが寄与し,高さは y1 になる。あとは底面円の横幅 24y2 を掛けて積分する。

解答

平面 Hxy 平面上の直線 y=1,すなわち y=1,z=0 を含む。したがって Hz=m(y1) の形で表せる。

この平面と xy 平面のなす角は 45 である。y,z 平面で見ると,直線 z=m(y1)z=0 のなす角が 45 であり,さらに点 (0,2,1) を通るので 1=m(21) から m=1 である。よって H:z=y1 である。

(0,2,0)0<21 を満たすので,求める側は zy1 である。円柱 C では 0z1 でもあるから,この側に含まれる高さは,y1 が正になる 1y2 において 0zy1 である。y=2 でも高さは 1 で,円柱の上面を超えない。

底面円 x2+y24 において,固定した y に対する x の幅は 4y2x4y2 より 24y2 である。したがって求める体積 VV=1224y2(y1)dy である。

これを計算する。V=122y4y2dy1224y2dy.第1項は122y4y2dy=[23(4y2)3/2]12=23である。

第2項1224y2dyは、円 x2+y24 のうち直線 y=1 より上にある弓形の面積である。弦の両端と原点を結ぶと、中心角は 2π/3 である。したがって弓形の面積は12222π312(23)1=4π33である。

よってV=23(4π33)=334π3.

第2項は、半径2・中心角 2π/3 の扇形から三角形を引いた弓形の面積。

総評

平面を決めてから,円柱内でどちら側の高さを積分するかに落とす体積問題である。想定時間は18分から22分,難易度は6,計算量は5程度。Hz=y1 になること,点 (0,2,0) 側が zy1 であること,寄与する底面範囲が 1y2 に限られることを順に確認する必要がある。最後の積分では,2y4y2 の置換積分と円弧部分の面積計算を分けると符号ミスを防げる。

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出典: 京都大学 2008年度 前期 数学(理系甲・理系乙)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。