方針
上側は対数の底を変えず、2022<2048=211 から直ちに log42022<11/2 と評価する。下側は log42022>5.4 を常用対数に直し、log102022>10.8log102 を示せばよい。左辺は 2022>2000 で下から押さえ、右辺は与えられた log102<0.3011 で上から押さえる。最後に割る量 2log102 が正であることも確認する。
解答
まず上側を示す。2022<2048=211 であり、対数関数 log4x は x>0 で増加するから log42022<log4211=211=5.5 である。
次に下側を示す。底の変換公式よりlog42022=log104log102022=2log102log102022である。log102>0 なので、log42022>5.4 を示すには log102022>10.8log102 を示せばよい。
左辺について、2022>2000=2⋅103 より log102022>log102000=3+log102 である。与えられた log102>0.301 から 3+log102>3.301 である。
一方、右辺について、与えられた log102<0.3011 から 10.8log102<10.8⋅0.3011=3.25188 である。したがって log102022>3.301>3.25188>10.8log102 となる。よって log42022>5.4 である。
以上より 5.4<log42022<5.5 が示された。
別解
解法2
方針
2022=2⋅1011 と分け、log42022=21+2log102log101011 と書く。上側は 1011<210、下側は 1011>103 と与えられた log102<0.3011 を組み合わせ、同じ式の両側を評価する。
解答
A=log42022 とおく。2022=2⋅1011 だからA=2log102log102+log101011=21+2log102log101011.まず 1011<1024=210 よりlog101011<10log102.したがってA<21+2log10210log102=211=5.5.次に 1011>1000=103 より log101011>3 である。また2log102<2⋅0.3011=0.6022であり、4.9⋅0.6022=2.95078<3だから2log1023>4.9.よってA>21+2log1023>21+4.9=5.4.以上より5.4<log42022<5.5である。
総評
対数の値を十分な余裕をもつ上下の数で挟む基本問題。目安時間は6〜10分。公式出題意図は対数の基本理解と計算力を評価するとしている。上側は 2022<211 で即座に終わり、下側だけに常用対数の評価を使う解法と、2022=2⋅1011 の一式を両側から評価する解法がある。不等号を掛けたり割ったりする 2log102 が正であることを確認する。
冊子PDFで見る京大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2022年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。