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京都大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

次の不等式を満たす自然数 n は何個あるか。210<(54)n<220ただし,0.301<log102<0.3011である。

難易度5/ 10計算量3/ 10目安10

指数・対数方程式・不等式 不等式評価、範囲評価、計算整理

方針

底が10の対数をとると,条件は 10log102<nlog10(54)<20log102 になる。ここで log10(54)=13log102 と直し,与えられた 0.301<log102<0.3011 から 0.0967<log10(54)<0.097 を得る。あとは分母・分子の上下評価を使って,下限が31と32の間,上限が62と63の間にあることを示し,自然数 n の範囲を確定する。

解答

常用対数をとる。54>1 なので,不等号の向きは変わらず 10log102<nlog1054<20log102 である。したがって10log102log10(54)<n<20log102log10(54)を満たす自然数 n を数えればよい。

ここで log1054=log105log104 であり,log105=1log102log104=2log102 だから log1054=13log102 である。与えられた 0.301<log102<0.3011 より 0.0967<log1054<0.097 を得る。

下限を評価する。分子は 3.01<10log102<3.011 であり,分母は 0.0967<log1054<0.097 である。したがって3.010.097<10log102log10(54)<3.0110.0967である。ここで 31<3.010.097,3.0110.0967<32 が成り立つので 31<10log102log10(54)<32 である。よって nn32 でなければならない。

同様に上限を評価する。分子は 6.02<20log102<6.022 であるから6.020.097<20log102log10(54)<6.0220.0967である。さらに 62<6.020.097,6.0220.0967<63 なので 62<20log102log10(54)<63 である。よって nn62 でなければならない。また上限は62より大きいので,n=62 は上側の不等式を満たす。

したがって条件を満たす自然数は 32,33,,62 であり,その個数は 6232+1=31 である。

総評

難度5、計算量3。対数を取った後、与えられた近似範囲を使って整数範囲を挟み込む問題である。目安は10分程度で、log10(54)=13log102 と直すところが第一関門である。分数の評価では、下から評価するときは分子を小さく・分母を大きく、上から評価するときは分子を大きく・分母を小さくする。境界が厳密不等号なので、下限が31と32の間、上限が62と63の間にあることを明示してから 32n62 と結論するのが安全である。

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出典: 京都大学 2005年度 前期 文系・理系共通 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。