方針
下側は,上側はと水平線の小さい方である。なので,となる点を,となる点をとおくと,では上下の指数関数の差,では水平線と下側の差を積分する。(2)では平方根の差が0に近づくことと,対数項が0に近づくことを不等式で押さえる。
解答
(1)
上側の曲線 がに等しくなる点を,下側の曲線 がに等しくなる点をとおく。なのでであり, である。これを解くとである。
では,水平線は上側の曲線より上にあるので,領域の高さは である。では,上側は水平線になり,領域の高さは である。したがって である。
計算すると であり,より である。またである。ここで なので, である。
以上を合わせると であり, だからである。
(2)
まず であるから, である。
次に対数項を調べる。が十分大きいとき, であり, である。またがで成り立つ。まただからである。よって となり, である。
したがって である。
図はの例。,。
別解
解法2((2)の領域による別解)
方針
水平線の制限を外した無限帯の面積が1であることを上界にする。一方,の曲線間の帯がに含まれることからを下界とし,はさみうちを用いる。
解答
(1)
面積の式は解法1と同じである。
(2)
水平線による制限を外した領域は,でを満たす帯であり,その面積はである。したがってである。
一方,とすると,では水平線が上側の曲線以上にあるので,この区間の帯はすべてに含まれる。よってである。ならであり,だからにはさみうちを適用してを得る。
総評
双曲線関数型の2曲線と水平線で囲まれる面積を分割積分する問題。目安時間は25分。の交点との交点を区別し,では曲線間の差,ではを積分する。極限は式から評価する方法に加え,という幾何的なはさみうちが簡潔である。
公式出題意図との対応:公式は(1)で領域面積を定積分で正しく表して計算できるか,(2)で関数の極限を論理的に求められるかを見るとしている。解答では領域図,交点,積分区間,極限評価を明示した。
出典確認:公式問題PDF第3ページの理系第5問と原寸照合済み。公式資料は出題意図のみである。公式URLの保存版を用いた。
独立検算:で定積分を数値計算し,閉じた式と一致した。既存稿の誤った評価を修正し,正しい評価と独立なはさみうちの双方で極限1を確認した。