問題
はを満たす定数とする.座標平面上で,次の4つの不等式が表す領域をとする.
次の問いに答えよ.
(1) の面積を求めよ.
(2) を求めよ.
出典:京都大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
解法1
下側は,上側はと水平線の小さい方である。なので,となる点を,となる点をとおくと,では上下の指数関数の差,では水平線と下側の差を積分する。(2)では平方根の差が0に近づくことと,対数項が0に近づくことを不等式で押さえる。
解法2((2)の領域による別解)
水平線の制限を外した無限帯の面積が1であることを上界にする。一方,の曲線間の帯がに含まれることからを下界とし,はさみうちを用いる。
解答
解法1
(1)
上側の曲線 がに等しくなる点を,下側の曲線 がに等しくなる点をとおく。なのでであり, である。これを解くと
である。
では,水平線は上側の曲線より上にあるので,領域の高さは である。では,上側は水平線になり,領域の高さは である。したがって である。
計算すると であり,より である。また
である。ここで なので, である。
以上を合わせると であり, だから
である。
(2)
まず であるから, である。
次に対数項を調べる。が十分大きいとき, であり, である。また
がで成り立つ。まただから
である。よって となり, である。
したがって である。
{ 図はの例。,。}
解法2((2)の領域による別解)
(1)
面積の式は解法1と同じである。
(2)
水平線による制限を外した領域は,でを満たす帯であり,その面積は
である。したがってである。
一方,とすると,では水平線が上側の曲線以上にあるので,この区間の帯はすべてに含まれる。よって
である。ならであり,だから
にはさみうちを適用して
を得る。