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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

次の各問に答えよ.

問1 x,y,zは実数で2025x=3y=5zを満たすとする.このとき2xy+4xzyz=0であることを示せ.

問2 n4+6n2+23n2+n+3で割り切れるような正の整数nをすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

指数・対数整数 式変形、剰余分類、範囲評価

方針

問1は,共通値を M とおき,2025=3452 を使って対数で x,y,z を同じ文字で表す。問2は,n2+n+3 で割った余りを 11n まで下げる。すると n2+n+311n を割り切る必要があるので,n12 を除外し,1n11 を余りの大きさで絞って確認する。

解答

問1
共通の値を M とおく。すなわち 2025x=3y=5z=M である。M>0 なので対数をとることができる。A=log3B=log5 とおくと,log2025=log(3452)=4A+2B であるから x(4A+2B)=yA=zB=logM である。 logM=K とおけば x=K4A+2B,y=KA,z=KB である。したがって2xy+4xzyz=K2(2(4A+2B)A+4(4A+2B)B1AB)=K2(4A+2B)AB{2B+4A(4A+2B)}=0である。よって 2xy+4xzyz=0 が示された。M=1 の場合も K=0 となるので同じ計算に含まれている。

問2 n2+n+3 で割った余りを求める。n2+n+3=0 とみなして整理すると n2n3 である。したがって n3n(n3)=n23n(n+3)3n=32n であり,さらに n4n(32n)=3n2n23n+2n+6=5n+6 である。よってn4+6n2+23(5n+6)+6(n3)+23=11nである。

したがって,条件は n2+n+311n と同値である。 n12 のとき,11n<0 であり,n2+n+311n を割り切るなら,正の数 n2+n+3n11 を割り切る。しかし n2+n+3>n11>0 なので不可能である。

したがって 1n11 を調べればよい。3n10 では 0<11n<n2+n+3 であるから,割り切れることはない。残る n=1,2,11 について確認すると,n=1:n2+n+3=5,11n=10, n=2:n2+n+3=9,11n=9, n=11:11n=0 であり,いずれも割り切れる。よって求める正の整数は 1,2,11 である。

総評

公式の出題意図は、問1で指数・対数の基本理解、問2で多項式と整数に関する基礎理解と論証力を問うとしている。難度5,計算量5。想定時間は15分程度。問1は 2025=3452 に気づき,対数を同じ文字でそろえれば一行の係数計算に落ちる。問2は整式の割り算を最後まで行うより,n2n3 として余りを下げると速い。余りが 11n になった後は,n123n10 を大きさで除外し,n=1,2,11 を明示確認するのが答案として堅い。問2は正の整数を別プログラムで全探索し、n=1,2,11 のみとなることを再確認した。

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出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。