方針
直線と双曲線の交点を直接解かず、交点の 座標を二次方程式の2解として扱う。解と係数の関係から中点の座標を と出す。距離比については、 は切片から直ちに求まり、 は根の差と を使って の 倍であることを示す。条件から が決まるので、中点座標から文字を消去する。
解答
曲線 と直線 の交点を考える。交点では であるから、直線の式に代入して となる。 なので両辺に をかけると である。
この二次方程式の2解を とする。 より積 であるから、2つの交点は一方が 、もう一方が にある。したがって問題の に対応している。
解と係数の関係より である。また交点の 座標は だから、線分 の中点 は であり、である。よって である。
次に距離比を求める。直線 と軸との交点は であるから である。
一方、である。また なので、 座標の差の2乗は である。したがってすなわち である。
条件 より である。したがって である。
中点を とすると であるから である。また より である。
逆に、 を満たす点に対して とおけば かつ となり、上の条件を満たす。したがって求める軌跡は である。
別解
解法2
方針
中点 と半弦ベクトル を直接用いる。双曲線上の2端点を とおくと、2つの積の差から弦方向が と分かる。直線の切片と弦長を同じ で表し、距離比を半弦の倍率に読み替える。
解答
線分 の中点を とし、とおく。ここでは を の点とする。
両点が双曲線 上にあるので2式の差をとるとしたがって半弦ベクトル は と平行であり、ある によりと書ける。
また2式の和からここに を代入すると弦 の方向は だから、その直線はである。よって軸との交点はである。したがって条件より である。(1)へ代入してまた の直線は正の切片をもち、上の式から である。
逆に とし、 とおけば、点は 上にあり、その弦の軸切片は 、長さの比は になる。したがって求める軌跡はである。
総評
双曲線の弦の中点の軌跡を求める問題。目安時間は20〜26分。公式出題意図は、二次方程式の解と係数の関係の理解・計算力を評価するとしている。根の和・積から を出す解法が標準で、半弦ベクトルを使う解法では が視覚的に分かる。最後は の第1象限部分すべてが実現する逆向きまで示す。