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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

実数a,bについての次の条件(*)を考える.

(*) ある実数係数の2次式f(x)と,ある実数cに対して,xについての恒等式18x4+ax3+bx2=f(f(x))+cが成り立つ.

この条件(*)を満たす点(a,b)全体の集合を座標平面上に図示せよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

数と式関数 恒等式比較、場合分け、パラメータ処理

方針

f(x)=ux2+vx+w とおき,f(f(x)) の4次,3次,2次,1次係数を比較する。4次係数から u=1/2,3次係数から v=2a が決まる。左辺には1次項がないので v(w+v)=0 が必要になり,v=0w=v の2場合に分ける。定数項は c で吸収できるため,係数条件は2次項までを見ればよい。

解答

実数係数の2次式を f(x)=ux2+vx+w とおく。ただし,右辺に4次項があるので u0 である。 f(f(x))f(f(x))=u(ux2+vx+w)2+v(ux2+vx+w)+w である。まず4次係数を比較する。右辺の4次係数は u3 であり,左辺の4次係数は 1/8 なので u3=18 である。実数 u についてこれを解くと u=12 である。

次に3次係数を比較する。右辺の3次係数は u2uv=2u2v である。u=1/2 を用いると 2u2v=v2 だから v2=a すなわち v=2a である。

次に1次係数を見る。左辺には1次項がない。右辺の1次係数は,u(ux2+vx+w)2 から出る 2uvw と,v(ux2+vx+w) から出る v2 の和である。u=1/2 より 2uvw+v2=vw+v2=v(w+v) であるから v(w+v)=0 が必要である。

場合1:v=0
このとき v=2a より a=0 である。2次係数を比較すると,右辺の2次係数は 12w となるので b=w2 である。w は任意の実数を取りうるから,b も任意の実数を取りうる。したがってこの場合は a=0 上のすべての点が得られる。

場合2:w=v
このとき v=2a なので w=2a である。2次係数を比較する。右辺の2次係数は u(v2+2uw)+uv である。u=1/2 を代入すると 12v2+12w+12v である。w=v だから後ろ2項は打ち消し合い,b=12v2=12(2a)2=2a2 となる。

逆に,a=0 の場合は上の係数を満たす f が取れ,b=2a2 の場合も u=1/2v=2aw=2a とすれば,4次,3次,2次,1次係数が一致する。残る定数項の差は問題の c で調整できる。

したがって条件を満たす点全体は a=0 上の全点と,放物線 b=2a2 上の全点 である。座標平面上では,b 軸全体と,上に開く放物線 b=2a2 の和集合として図示すればよい。

得られた集合を図示すると次のようになる。赤い直線は a=0 の全体、青い曲線は b=2a2 であり、原点で交わる。

総評

公式の出題意図は、恒等式の論理を読み、条件を導く計算力と論証力を問うとしている。難度6,計算量6。想定時間は20分程度。合成 f(f(x)) を係数比較する問題で,定数 c があるため定数項は条件にならない点が重要である。一方,1次項は左辺に存在しないので v(w+v)=0 が決定的な分岐になる。v=0 のとき b が任意に動くこと,w=v のとき b=2a2 になることを逆向きの存在確認まで書くと,図示の根拠が明確になる。合成後の4次から1次までの係数を独立に再展開し、a=0b=2a2 の和集合を確認した。

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出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。