方針
とおき, の4次,3次,2次,1次係数を比較する。4次係数から ,3次係数から が決まる。左辺には1次項がないので が必要になり, と の2場合に分ける。定数項は で吸収できるため,係数条件は2次項までを見ればよい。
解答
実数係数の2次式を とおく。ただし,右辺に4次項があるので である。 は である。まず4次係数を比較する。右辺の4次係数は であり,左辺の4次係数は なので である。実数 についてこれを解くと である。
次に3次係数を比較する。右辺の3次係数は である。 を用いると だから すなわち である。
次に1次係数を見る。左辺には1次項がない。右辺の1次係数は, から出る と, から出る の和である。 より であるから が必要である。
場合1:
このとき より である。2次係数を比較すると,右辺の2次係数は となるので である。 は任意の実数を取りうるから, も任意の実数を取りうる。したがってこの場合は 上のすべての点が得られる。
場合2:
このとき なので である。2次係数を比較する。右辺の2次係数は である。 を代入すると である。 だから後ろ2項は打ち消し合い, となる。
逆に, の場合は上の係数を満たす が取れ, の場合も ,, とすれば,4次,3次,2次,1次係数が一致する。残る定数項の差は問題の で調整できる。
したがって条件を満たす点全体は である。座標平面上では, 軸全体と,上に開く放物線 の和集合として図示すればよい。
得られた集合を図示すると次のようになる。赤い直線は の全体、青い曲線は であり、原点で交わる。
総評
公式の出題意図は、恒等式の論理を読み、条件を導く計算力と論証力を問うとしている。難度6,計算量6。想定時間は20分程度。合成 を係数比較する問題で,定数 があるため定数項は条件にならない点が重要である。一方,1次項は左辺に存在しないので が決定的な分岐になる。 のとき が任意に動くこと, のとき になることを逆向きの存在確認まで書くと,図示の根拠が明確になる。合成後の4次から1次までの係数を独立に再展開し、 と の和集合を確認した。