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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

座標空間の4点O,A,B,Cは同一平面上にないとする.s,t,uは0でない実数とする.
直線OA上の点L,直線OB上の点M,直線OC上の点NOL=sOA,OM=tOB,ON=uOCが成り立つようにとる.s,t,u1s+2t+3u=4
満たす範囲であらゆる値をとるとき,
3点L,M,Nの定める平面LMNは,s,t,uの値に無関係な一定の点を通ることを示せ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算、存在証明、文字消去

方針

基底 OA,OB,OC で座標を入れる。すると L=(s,0,0),M=(0,t,0),N=(0,0,u) となり,平面 LMN は切片形 X/s+Y/t+Z/u=1 で表せる。条件式 1/s+2/t+3/u=4 と同じ形になるように,座標 (1/4,1/2,3/4) の点を作ればよい。

解答

4点 O,A,B,C は同一平面上にないので,3つのベクトルOA,OB,OCは空間の基底として扱える。そこで,点 XOX=X1OA+X2OB+X3OCと表し,その座標を (X1,X2,X3) と書く。

この座標で L=(s,0,0),M=(0,t,0),N=(0,0,u) である。s,t,u は0でないので,3点 L,M,N を通る平面は切片形で X1s+X2t+X3u=1 と表せる。

ここで,固定された点 POP=14OA+12OB+34OCで定める。すなわち,この座標で P=(14,12,34) である。すると1/4s+1/2t+3/4u=14(1s+2t+3u)である。条件より 1s+2t+3u=4 だから 1/4s+1/2t+3/4u=1 となる。したがって点 P は平面 LMN 上にある。

この点 Ps,t,u の値を含まず,O,A,B,C だけで定まる一定の点である。よって,条件を満たす範囲で s,t,u が動くとき,すべての平面 LMN は一定の点P:OP=14OA+12OB+34OCを通る。

総評

公式の出題意図は、空間ベクトルの基礎理解と論証力を問うとしている。難度6,計算量4。想定時間は15分程度。空間図形として見るより,OA,OB,OC を基底にした座標で切片形に直すのが最短である。条件式の係数 1,2,3,4 から一定点の座標 (1/4,1/2,3/4) を読むのが核心になる。s,t,u は0でないため切片形を使えることも明記しておきたい。条件を満たす複数の (s,t,u) を代入し、固定点がすべての平面方程式を満たすことを再確認した。

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出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。